ガリラヤのイェシュー―日本語訳新約聖書四福音書

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ガリラヤのイェシュー―日本語訳新約聖書四福音書

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  • サイズ A5判/ページ数 663p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784901602334
  • NDC分類 193.6
  • Cコード C0016

出版社内容情報

ここに一つの試みとして、新約聖書の中の「福音書」すなわち《よきたより》と呼ばれてきた古代の書の新しい形式の翻訳を読者にお届けする。
これは一つの冒険であり、実験である。このような形式の翻訳は、これまで試みられたことがない。その目的は、一般の日本人にとってかなり難解であり続けた「福音書」を楽しく親しみやすく、わかりやすいものとしてお伝えすることである。「福音書」は、これを読む多くの人びとにとって、文字通り《よきたより》でなければならない。そのためには、この書の言わんとしていることが、読者の心に抵抗なく受け入れられ、共感と感動をもって理解される必要がある。訳者の試みはこの一点を目指す。(本書より)

本書の特徴
・本文への補註の挿入
「福音書本文」と「註釈文」とを、文として一つながりになるようにしながら、註釈の部分を段落を下げ、字体を変えて、一目で見分けられるように書いています。これにより、補註をいちい参照しながら読む必要がありません。

・異文化の文物風俗の言い換え
新約聖書は現代の日本とは地理的、時間的、文化的にきわめて遠い二千年前の出来事を書いた文章です。日本人の生活文化からかけ離れている文物・動作については、本文の内容を損なわない限り思い切って変更し、日本的な表現に置き換えました。例:「接吻→頬ずり」「隅の親石→大黒柱」「紫の衣に柔らかい亜麻布→金襴の衣装に緞子の帯」など

・翻訳文体の選択
イエスの活動した二千年前のユダヤの社会は身分制度が厳しく、王があり、家臣があり、富裕な商人や地主階級のもとに自作農、小作農があり、零落した日雇いの労務者があり、奴隷がいました。こうした社会に似せようと幕末から明治維新のころの日本語を擬似的に用いることを試みました。
地の言葉「公用語」は関東武家階級の言葉に似せる。ガリラヤ出身のイエスとの仲間は東北地方の農民の言葉。イエスは仲間と喋るときは方言丸出しでしたが、改まったお説教をするときや、階級の上の人に対しては公用語を使う。さらに、ファイサイ衆は武家用語、領主のヘロデは大名言葉、イェルサレムの人々は京言葉。商人は大阪弁。サマリア人は山形県庄内(鶴岡)弁。ガリラヤ湖東岸の異邦人たちは津軽弁。ガリラヤ衆はケセン語や仙台弁、盛岡弁。イェリコの人は名古屋弁。ユダヤ地方の人は山口弁。ローマ人は鹿児島弁。ギリシャ人は長崎弁など、全国各地の多彩な方言が飛び交います。

目次

第1巻 マタイの伝えた“よきたより”
第2巻 マルコの伝えた“よきたより”
第3巻 ルカの伝えた“よきたより”
第4巻 ヨハネの伝えた“よきたより”

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梟をめぐる読書

16
「さあ、心をスッパリ切り替えろ。神さまのお取り仕切りは今まさにここにあり!」(「悔い改めよ。天の国は近づいた」…新共同訳)。東北弁でお説教する救世主。地の文は「ござる」調。パンじゃなくて〝握り飯〟。あくまで民草の言葉で伝えられる、イエス言行録。もちろん従来の聖書に親しんできた人間にとって違和感がないはずがないのだが、しかしここには中央集権を脅かす田舎出身の〈周縁〉者としてのイエス本来の力強さが、どこよりも明確に描き出されているように思う。地方を巡り、同志に呼びかけ都を目指す。その様はもはや幕末志士。2013/03/26

シナモン

7
日本語、それも方言で語られる人々の言葉には、日本人である私にはたいへん分かりやすく心に迫るものがあります。共同訳聖書で読み込んだからこそ「なるほど!!」と思う部分もあるのですが。ああ、聖書に出て来る人は、本当にそのへんにいる小父さん、母さん、娘、爺さんだった。そんな普通の人々に鄙言葉で優しく語り掛けるイエスの言葉の数々。とても興味深かった。2015/05/15

Koning

7
ケセン語(気仙沼の方言)をベースに京ことば、薩摩弁など方言を多彩に活かした新約四福音書の敷衍訳。カテゴリーに思わず小説と入れてしまう程に読めてしまう恐ろしさ。巻頭にカトリックの仙台教区の司祭の推薦文があるが、ここにあるとおり芝居的、演劇的光景が目に浮かぶ訳(と、敷衍分の解説)。実際この流れで江戸時代風味の受難劇なんてのもキリシタン禁教がなければあったのかもと(笑)。UBS4からの翻訳だけれど新共同訳やフランシスコ会訳、岩波版で今ひとつわからん!という人には副読本としてお勧めしていいと思う。2012/04/28

marumichan

3
ギリシア語を研究された山浦先生のライブ感覚いっぱいの力強いバイブル。 読むと絶対元気になってケセンファンになります。2012/01/08

Sosseki

1
大作、労作!背景等の説明も理解を深めるのに役立つ。神学的にはどうかは判断のしようもないが、本来は、本書のようなイエスとその教えだったかもしれないと思わせる。改めて4使徒の描き方が違いに気づく。2016/03/29

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