内容説明
七夕の飾り付けで街が彩られた神奈川県平塚市の路上で、文芸評論家を自称する中年男が変死した。死体のそばにウイスキーのボトルが転がっていて、死因が急性心不全ということから、当初は単なる酔いどれの頓死かと思われた。だが、被害者がウイスキーをまったく飲まず、ボトルからも指紋は検出されなかったため、他殺の疑いが出てきた。フリールポライターの浦上伸介は、「毎朝日報」の谷田記者とこの事件に関わることになったが、犯人と思われる人物には鉄壁のアリバイがあった。アリバイ崩しの名手が贈る本格長編。
著者等紹介
津村秀介[ツムラシュウスケ]
横浜生まれ。出版社編集者、神奈川新聞嘱託、週刊新潮ルポライターを経て、1982年「影の複合」でデビュー。アリバイ崩しの名手として人気を博すが、2000年死去
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