内容説明
子どもの頃には見えていた、日常とシンメトリーするもうひとつの風景。細密な鉛筆画で描く、はじめてだけども懐かしい森洋子の作品世界。
著者等紹介
森洋子[モリヨウコ]
1959年、東京生まれ。東京芸術大学美術学部絵画科卒業。84年、同大学院美術研究科修了。2005年、絵本草稿「路地裏の鬼」が文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品になる。現在、城西国際大学福祉総合学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
43
小学校からの帰り道。自分が子供の頃の街並みを彷彿とさせる緻密な絵。子供時代、こんな想像したことあった。懐かしくてちょっと怖い。表紙と裏表紙は赤と鉛筆の黒でだんだん暗くなる夕方の不気味な感じがよく出ている。中のページは鉛筆の黒だけ。見開きで現実と想像の対比が面白く隅々まで見てしまう。◆雑誌太陽「あやしい絵本」より。2021/11/13
chiaki
40
こちらは森洋子さん初の絵本とのこと。著者のモノクロの世界観の虜です。想像力豊かなこの女の子にとって、学校からの帰り道はただの道ではない。もはや生きるか死ぬかのサバイバル!奇妙奇天烈、摩訶不思議、スリルに満ちた展開だけど、なぜか小さい頃を思い出す懐かしい匂いがしました。この作品大好き!2022/04/13
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
36
著者デビュー作とのこと。小学生の女の子が、学校の帰り道をいろんな想像しながら歩いていく。でもその想像や妄想が少しぶっ飛んだようなものがあったり、この女の子の想像力すごいとワクワクした。見開きで現実と、妄想を表現しているのもいい。子供の頃、想像しながら歩き、時間がかかりすぎて親に怒られた事を思い出し懐かしい気分になった。2023/05/10
Roko
32
とっても懐かしい風景が広がっていました。 パチンコ屋さんの前に置かれた花輪、ああいうのはいつごろからなくなっちゃったのかしら。 ランドセルの横にさしている30cmの定規や、袋に入っているのはソロバンかな? 小学生はみんな運動靴はいてるけど、大人は草履や下駄をはいてる。 わたしの小学生時代は、間違いなくこんな感じでした。 #かえりみち #NetGalleyJP2022/07/22
kasim
28
小学生の帰り道は、危険とスリルがいっぱい。マンホールの蓋を踏めば奈落に転げ落ち、縁石から降りれば巨大蛙やワニがひしめく道にはまり込む。密林の遺跡、サーカス、砂漠、大西部。そうそう、私も子供の頃こんな妄想帰り道を歩きました。ページによって見開き右に現実、左に空想の風景が広がっていて、右側も昭和中期の街並みが郷愁を誘う。メルヘンではなく陰のあるモノクロの世界が不穏で心惹かれる。2022/08/19
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