内容説明
ヴェトナムからラオス、カンボディアへ―とどまることなく拡大するインドシナ戦争の実態を、マスメディアはいかにして書き換え、捏造したか。「中立公平」を装うメディアが、必然的にプロパガンダに陥る仕組みを科学的に解明した、最もラディカルな現代の古典。
目次
第五章 インドシナ戦争1―ヴェトナム(1 メディアの「反米的なカルチャー」;2 論争の限界;3 愛国的な前提;4 メディアの無思慮な服従;5 残虐行為の報道 ほか)
第六章 インドシナ戦争2―ラオスとカンボディア(1 ラオス、音のない世界;2 カンボディア、「優しい国」の虐殺)
第七章 プロパガンダ・システムとメディア
著者等紹介
チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
マサチューセッツ工科大学言語学教授。生成文法理論により20世紀の言語学に「チョムスキー革命」をもたらす。心理学でも、当時優勢だったB・F・スキナーの行動主義的なアプローチを批判し大きな影響を与えた。その一方、60年代のアメリカによるヴェトナムへの軍事介入に反対し、ラディカルな政治批判やメディア批判をくり広げる。著書は80冊を超え、邦訳書も30冊近い。その思想と活動をあますところなく描いたカナダの長編ドキュメンタリー映画『チョムスキーとメディア』(1992)は、世界的な大ヒットを記録した
ハーマン,エドワード・S.[ハーマン,エドワードS.][Herman,Edward S.]
ペンシルヴァニア大学ウォートン校名誉教授。金融業界・企業システムの構造や、企業としてのメディアの構造を研究する。60年代にヴェトナム反戦運動を通じてチョムスキーと知り合う
中野真紀子[ナカノマキコ]
翻訳家。佐藤真監督の映画『エドワード・サイード OUT OF PLACE』の字幕・監修を担当、監督との共著で同じタイトルのコンパニオンブック(みすず書房)も出版している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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