出版社内容情報
池田 晶子[イケダ アキコ]
著・文・その他
内容説明
人は14歳以降、一度は考えておかなければならないことがある。
目次
14歳からの哲学A(考える;言葉;自分とは誰か;死をどう考えるか;体の見方;心はどこにある;他人とは何か)
14歳からの哲学B(家族;社会;規則;理想と現実;友情と愛情;恋愛と性;仕事と生活;品格と名誉;本物と偽物;メディアと書物)
17歳からの哲学(宇宙と科学;歴史と人類;善悪;自由;宗教;人生の意味;存在の謎)
著者等紹介
池田晶子[イケダアキコ]
1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。専門用語による「哲学」についての論ではなく、哲学するとはどういうことかを日常の言葉を用いて示し、多くの読者を得る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
246
本書は、雑駁な情報の渦の中で当たり前に考えることを見失っている私達に指針を与えてくれる。考えるとは、《誰にとっても正しい定規で世界を測る》ことなのだ。自分が生きて何かを思うことの不思議が、考えるための最初の鍵穴となる。言葉はなぜ通じるのか? 命名以前の自分て何だろう? 心と体、自分と他人についての話から始まり、家族、社会、性、言葉、善悪、神へと話が及ぶ。ぽかーんとしながら、著者の思考に付いていけない所も多かったが、何か海でも眺めているように視野の拡大が心地よく、自分なりに考える体験に浸りきることができた。2021/07/07
はっせー
206
考えることや言葉、精神といった人間にとって大切なことが書かれた本。自分なりにとても考えて読むことが出来、大切にしたい本だった!私たちの人生において知ることは読んで覚えることではなく、考えることだという言葉が印象に残っている。私自身この本は人生の分岐点に近づいた人に読んで欲しいと感じた。14歳からの哲学と書いてあり本のなかには17歳からの哲学も含まれている。これらに共通することは人生の分岐点ではないかなと感じた。人生の分岐点で自分なりに考え抜いて世の中を知って判断するためのヒントが隠された本であった!2021/04/30
ehirano1
179
Best of bestと言っても過言ではないと思えました。もうこれ義務教育における教科書で良いと思います。勿論内容は簡単ではないので、少しずつ5~6年くらいかけて少しづつ教えて行けば良いんではないかと思います。問題は教える側ですねwww。2023/02/11
mukimi
133
シンプルで深く優しい言葉がじわじわ沁みて涙が出た。閉塞しがちな心に風穴が開いた。不安の多い将来を生きていくことを楽しみだと思えた。座右の書の一つになった。不安に呑まれそうな時って「考える」ことが滞っている。この世界の不思議さに目を見張る時の驚きを忘れている。これを10代の頃に読めていたらと思うけど10代の自分には身に染みて理解はまだ早かったかな。でも、本当にそう思うことと本当にそうであることは違うということ、自由は自分の中にしかないこと、それだけでも、あの頃の自分に伝えたい。哲学はもっと身近にあっていい。2023/01/23
抹茶モナカ
117
哲学史ではなく、自力で考える事が哲学であると、本を読みながら学べる本。ちょっと極論ではないか、と思うところもあった。馴染めない考え方に出会い、それは僕が突き詰めて考えて来なかったせいだろう、とも思いつつ。でも、いろんな思いをしながら働いて生活を守っている親がいたとして、子供がこの本のような考え方をしていたら切ないかもしれない。2016/12/03