内容説明
凡ての技術は基礎的理論の上に成り立つものといっても過言ではない。本書は「100万人の金属学 基礎編」と銘を打って、金属学のキホンのキを23項目に分けて解説したものである。その説くところは通俗的でなく、香り高く、文芸的で清らかである。まさに文芸的技術解説書であり、エレガントなガイドブックといえよう。
目次
自然はシンプルである―結晶構造のはなし
教室のなかのできごと―合金構造のはなし
デモンの描いた不思議な絵―状態図のはなし
山寺の鐘・教会の鐘―組織と強さやねばさ
住みにくい社会からの脱出―変態のはなし
鋼にも人生がある―鋼の変態
トランジスタ・ラジオの影武者―転位のはなし
硬いダイヤとやわらかい鉄―強度のはなし
タヌキと金のタマの話―塑性のはなし
冬山のおきて―点欠陥のはなし〔ほか〕
著者等紹介
幸田成康[コウダシゲヤス]
東北大学金属材料研究所・教授(故人)
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