内容説明
昼は野原をいっしょにかけまわり、夜も抱きあって寝たハスキー犬がオオカミにかみ殺された。少年は、ふくしゅうを誓った。夏がきて、いくつかの冬がすぎ、少年はオオカミ狩りの旅に出た。ふくしゅうの後のむなしさ。そして、少年がみつけたものとは…。
著者等紹介
ダムヤン，ミーシャ［ダムヤン，ミーシャ］［Ｄａｍｊａｎ，Ｍｉｓｃｈａ］
１９１４‐１９９８ベオグラード生まれ。ソルボンヌ大学で法学を修める。１９４２年ドイツ軍の捕虜になるもスイスに脱出し難民キャンプに収容される。この頃から絵本・児童書の物語を創作し始める。１９４９年スイス女性と結婚しアメリカに渡る。帰国の後、妻と二人で１９６１年、Ｎｏｒｄ‐Ｓ¨ｕｄ Ｖｅｒｌａｇ社を設立。ウィルコン、ヤノッシュ等を育てながら、創作活動を続ける。最初の絵本『いやといったピエロ』が１９６２年のフランクフルト・ブックフェアで激賞を受ける。原作多数
ウィルコン，ヨゼフ［ウィルコン，ヨゼフ］［Ｗｉｌｋｏ´ｎ，Ｊ´ｏｚｅｆ］
ポーランドが生んだ国民的、世界的絵本画家。１９３０年ポーランドのクラコフの近くに生まれる。４０年に亘る画業で、１５０冊もの絵本を創作し、作品は世界中の読者に愛され続けている。絵本賞受賞は数えきれない。絵本創作の他に、造型作家としても活躍
宮内勝典［ミヤウチカツスケ］
１９４４年ハルビンに生まれる。世界５０数か国を歩いた作家。１９７９年、『南風』で文芸賞を受賞。１９８１年、『金色の象』で野間文芸新人賞を受賞。早稲田大学客員教授
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感想・レビュー
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mntmt
11
タイトルにある、「少年がみつけたもの」とは…。深い…2015/06/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
イヌイットの少年アツークは、愛犬を狼に殺され復讐を誓うが、たどり着いた先には空虚でしかなかった。著者のミーシャ・ダムヤンは、戦争で捕虜になったりした経験があり、難民キャンプにいた時から創作活動をしていたそうです。2020/05/25
遠い日
6
ヨゼフ・ウィルコンの絵を求めて。イヌイットの少年アツークの成長と変化。愛犬タルクを狼に殺されたアツークは、復讐を誓う、狩りの腕を鍛え、誰にも負けない狩人になったアツークの心には、ぽっかりと空いた孤独しかなかった。そんなアツークに、寄り添うこと、待つこと、つながることを気づかせた狐と、小さな花。新しいアツークの人生の扉が開けた。2018/12/24
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