出版社内容情報
恵比寿「エピスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」のシフォンケーキ講習会から選りすぐった22種類のシフォンケーキのレシピが1冊の本になりました。「味、食感、香り」を大切にする本格フランス菓子店「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」のお菓子同様、味にこだわり、何度も試作を重ねてたどり着いたシフォンケーキです。生地が違う! 混ぜ方が違う! 卵本来の味わいが生きた、生地の食感。それは「もっとおいしいシフォンケーキがつくりたい」と考えるすべての人に贈る新シフォンケーキです。百聞は一見にしかず。ぜひ自分で実際につくり、その舌で味わってみてください。一度食べたらやみつきになる味に、きっと心が躍ることでしょう。
4 ごあいさつ
5 イル・プルー流シフォン そのおいしさの理由と今までのつくり方との大きな違い
7 混ぜ具合と焼きあがった生地の「すだち」の違い
8 卵白について
9 基本の泡立て方・混ぜ方 ハンドミキサー/ホイッパー/エキュモワール
12 器具について
14 イル・プルー流シフォン その基本の素材
16 プレーンシフォンケーキ
26 シフォンケーキQ&A
29 フルーツの漬け込みについて
季節のフルーツシフォンケーキ
31 ラズベリー
34 レモン
36 オレンジ
38 杏
40 パッションフルーツとマンゴー
42 バナナ
44 ブルーベリー
食感を楽しむシフォンケーキ
46 栗
48 くるみ
和風シフォンケーキ
50 ごま
52 抹茶
香りのシフォンケーキ
55 コーヒー
58 スパイス
60 シナモン
62 紅茶
65 ジンジャー
パーティーシフォンケーキ
69 チョコレート
72 マーブル
74 クリスマス
塩味のシフォンケーキ
77 ベーコンとピーマン
80 エルブ・ドゥ・プロヴァンスとチーズ
さらにワンランク上のシフォンケーキのために
82 デコレーションのためのソースとクリーム
86 デコレーション
87 イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ
89 出版
90 パティスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ
91 嘘と迷信のないフランス菓子・料理教室
92 製菓材料輸入販売
93 エピスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ
94 弊社で取り扱っている材料一覧
ごあいさつ
お菓子づくりの領域の中で、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌは常に真実の味わいを求めてきました。シフォンケーキにもようやくここに私たちの考えを明らかにする機会が与えられました。
皆さんは、シフォンケーキの美味しさとなるやわらかさにも、本当はさまざまなやわらかさや表情があることをご存じですか?
今までのシフォンケーキのやわらかさは、私から見れば、楽しさのない、グルテンが無理につくりあげた見せかけのやわらかさなのです。
私たちははじめて、本来の主役であるはずの卵のソフトさと素材の味わいをグルテンから解き放ちました。
豊かな表情をもった、新たな、心躍るおいしさに、シフォンケーキが包み込まれます。
弓田 亨
本書で紹介する22種類のシフォンケーキは、すべてそれぞれの素材が十分にいかされたものです。何度も試作を繰り返し、素材に応じたおいしさを考えて、やわらかさを変えてあります。プレーンやオレンジはやわらかめが、反対にスパイスやごまなどは少ししっかりした食べ応えがある方がおいしさが感じられます。
できるだけはじめての方も失敗しないような配合とつくり方を考えました。つくり方のポイントはプレーンに詳しく書いていますので、まず、プレーンを読んでからつくってみてください。そしてバリエーションに挑戦してみてください。皆様の楽しいケーキづくりのお役に立てれば嬉しいです。
深堀 紀子
目次
プレーンシフォンケーキ
季節のフルーツシフォンケーキ
食感を楽しむシフォンケーキ
和風シフォンケーキ
香りのシフォンケーキ
パーティーシフォンケーキ
塩味のシフォンケーキ
さらにワンランク上のシフォンケーキのために
イル・ブルー・シュル・ラ・セーヌ
著者等紹介
弓田亨[ユミタトオル]
1970年、大学卒業後、熊本でお菓子屋『反後屋』に入る。東京『ブールミッシュ』工場長を経て1978年に渡仏。パリの『パティスリー・ミエ』で研修し、その後大きな示唆を与え続ける生涯の友、ドゥニ・リュッフェル氏(ミエ店のシェフ)と出会う。翌年帰国。青山『フランセ』、自由が丘『フレンチ・パウンド・ハウス』工場長を務める。1983年ふたたび渡仏し『パティスリー・ミエ』で半年研修。帰国後、1985年に日本とフランスにおける素材と技術の違いについて著した「P´atisserie francaiseそのimagintion 1」を出版。1986年『ラ・パティスリー イル・ブルー・シュル・ラ・セーヌ』を東京・代々木上原に開店。1995年に代官山に移転。現在もフランス菓子教室で教えるとともに、全国での技術講習会、海外での素材探しなど、真実のフランス菓子のおいしさを追究している
深堀紀子[フカボリノリコ]
イル・ブルー・シュル・ラ・セーヌお菓子教室講師。東京生まれ。短大卒業後、赤堀栄養専門学校教員養成課程を修了して講師を務める。結婚後、子育てをしながらイル・ブルー・シュル・ラ・セーヌの師範を修得。第1回、第8回のフランス国立製菓学校の研修に参加する。その間、都内の料理教室、製菓教室で講師を務める。現在イル・ブルー・シュル・ラ・セーヌフランス菓子本科で生徒の指導にあたっている他、エピスリーでの講習会も好評を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。