出版社内容情報
1964年から1982年にかけて雑誌に発表した写真を集成。
「プロヴォーク」時代、その総括としての1970年『来るべき言葉のために』から「植物図鑑」へ、1977年の記憶喪失をはさんで、1978年の「写真原点」から翌年の『新たなる凝視』以降、現在まで続くカラー作品へ、という中平卓馬の写真の連続と切断が、この集成には写し出されている。中平にとって極めて重要な「原点」の形成過程のドキュメント。解説=清水穣。
*本書収録の写真は、発表当時の雑誌などから複写したものです。
内容説明
1960‐70年代、写真の“極点”から“原点”へ、その切断と連続を一望するドキュメント。中平卓馬Magazine Work 1964‐1982。
著者等紹介
中平卓馬[ナカヒラタクマ]
1938年生まれ。東京外国語大学スペイン科卒業後、「現代の眼」誌で寺山修司、東松照明の編集担当者となる。1968年、高梨豊、岡田隆彦、多木浩二らと共に、写真同人誌「プロヴォーク」創刊(2号から森山大道も参加)。1973年、沖縄を初めて訪れる。この時期、過去の自らの表現を自己批判し、撮影された写真のネガ・フィルムやプリントのほとんどを焼却する。1977年9月11日未明、飲酒により昏睡状態となり入院。その後、身体と意識は回復したものの、言語能力と記憶に障害が残る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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