内容説明
経済成長という幻想からの秩序ある撤退を―過去の社会主義の道徳的退廃とともに、資本主義的現実と妥協した現在のエコロジストたちをも痛烈に批判する本書は、自然環境と人間社会を破壊する“開発と搾取”に支えられた成長神話との訣別を私たちに促し、“持続可能な世界”へと向かうための新しいヴィジョンを提示する。
目次
序論
なぜ「社会主義」的ソヴィエト社会は崩壊したのか(成長の限界と環境破壊;新しい階級と「社会主義」社会の道徳的退廃)
経済の土台としての天然資源―幻想と現実
エコ資本主義は機能するか
二者択一―「第三の道」かエコ社会主義か
進歩とは何か
著者等紹介
ショルカル,ショラル[ショルカル,ショラル][Sarkar,Saral]
1936年インド生まれ。コルカタ大学人文学部卒業。同大学学士号(B.A.)を取得。1982年の西ドイツ・ケルンへの移住後、政治経済批評家・社会運動家として活動。同年に草創期の緑の党に加入するも1987年に離党し、その後は1997年の反グローバリズム運動団体ATTACの立ち上げに参加した。現在も活発に著述・講演活動をおこなっている
森川剛光[モリカワタケミツ]
1969年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。カッセル大学(ドイツ)で経済社会科学の博士号(Dr.rer.pol)を取得。ルツェルン大学(スイス)で文化社会学の教授資格を取得し、現在、同大学私講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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