• ポイントキャンペーン

叢書・エクリチュールの冒険
書物の不在 (第2版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 82p
  • 商品コード 9784901477444
  • NDC分類 904
  • Cコード C0098

内容説明

晩期ブランショにおける活動の究極となる最重要論考を初出誌版より初邦訳。著者最大の評論集『終わりなき対話』の末尾に置かれた同論考の単行本版との異同を附す。書くこと、作品、書物、法をめぐる未聞の思惟がここに開示される。

著者等紹介

ブランショ,モーリス[ブランショ,モーリス][Blanchot,Maurice]
1907年9月22日ソーヌ・エ・ロワール県のカンに生まれ、2003年2月20日イヴリーヌ県に没す。フランスの作家、批評家

中山元[ナカヤマゲン]
1949年東京生まれ。東京大学教養学部中退。哲学者・翻訳家。ルソー、カント、フロイト、マルクス、バタイユ、メルロ=ポンティ、アレント、レヴィナス、フーコー、デリダなどの訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

90
フランスの哲学者、文学者、批評家モーリス・ブランショによる評論。非常に難解でほとんど意味の分からないところが多かった。「書物の不在」という言葉が何度も繰り返されるのが印象的。書物を否定するのではなく、書物が持つ可能性を極限まで広げる試みのような気がした。2014/08/30

23
装丁がウルトラかっこいいです。スタバでMacのようにステータス的に見せびらかしたいそとみです。オシャレ。内容についてはもうそのまま書物について、とくに書物とは何かという感じ。あまりちゃんと理解できなかったけれど、多分要点は書物は書かれる時には書かれているものになって、書き終わった後には読まれているものになるって事じゃないかな?永遠に書物は書物であるかぎり、読まれる、書かれる属性しかないから、書物が書物それそのものとして存在することはないと言いたいんじゃないでしょうか。超絶難しいけど興味深い内容。2014/11/20

袖崎いたる

6
だいたい難しくて何言ってるのかわからない。作品と書物の違いさえろくに掴めない。言ってることはデリダのグラマトロジーと接近している気配があったな。…と、書いてて、作品と書物の違いは何となくわかってきた、うん、やっぱり書物という理念をどう考えるかってきた、いや、うーん、ワイは前に「本」という観念で似たようなことを考えたりしてたんだよなぁ、つねにすでにそこに可能性の条件が書かれているような、そんな本。ジョジョの第四部の岸辺露伴のスタンド能力みたいに。書物の不在は書くことへの条件であると同時に勇気の源泉なんだな2020/11/13

ディヴァイン

4
書かれた言葉、書く言葉、その言葉が言葉の中に溶け込んでいく。なにもかもが戯れだけの言葉でしか思われず怖い。ブランショの語ることは難しくもあり理解し難いが……私にはそれが計り知れない恐怖に感じられてしまう。2009/08/12

Yuki

2
差異/痕跡へのじれったさ。「書くこと」が言外の領域を生んでしまうことと、法を措定すること(「してはならない」と「書くこと」)がその侵犯性を生んでしまうことのパラレルな暴力性を指摘している。また、その差異/痕跡を乗り越えた者(「単一性」)として、「総合」のヘーゲルと「破壊/無意味」のマラルメを引く。2017/01/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/401137
  • ご注意事項