オディール

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901477055
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

一九二〇年代、パリの区々で、芸術・革命・数学、愛の拒絶と不幸をめぐって遍歴する、クノー初期の自伝的小説。アンドレ・ブルトン率いるシュルレアリスム運動への参加と訣別をえがいた実録的な小説としてもしられる。

著者等紹介

クノー,レーモン[クノー,レーモン][Queneau,Raymond]
1903年北フランスの港町ル・アーヴルに、小間物屋の一人息子として生まれる。1920年パリ大学に入学、哲学を専攻した。24年シュルレアリスム運動に参加。25年から27年まで兵役でモロッコにおけるリフ戦争に従軍、その間兵隊仲間による卑語・俗語の洗礼を受け、のちの話し言葉による彼の文学の下地が形成された。29年ブルトンと訣別、シュルレアリスム運動から離脱した。33年処女作『はまむぎ』を発表して作家の道を歩み始め、『オディール』(1937)『泥土の子どもたち』(1938)などの小説と長編詩『樫の木と犬』(1937)を含む自伝的作品の時期を経て、『きびしい冬』(1939)(大久保輝臣訳『世界文学全集23』集英社、1965所収)で乾いたペシミズムの作風を確立した。1960年数学者のフランソワ・ル・リオネとともにグループ「ウリポ」(潜在的文学工房の略称)を設立。晩年は社会的な発言に加わることなく、若い頃親しんだルネ・ゲノンの東洋思想に戻っていった。1972年妻のジャニーヌを亡くし、76年パリで死去

宮川明子[ミヤガワアキコ]
1940年生まれ。東京大学卒業。明治学院大学フランス文学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

兎乃

19
再読。美しい文章が秋の空気にとても似合います。クノーの初期作品。自伝的恋愛小説であり、シュルレアリスムに決別したクノーの証言であり、シュルレアリスムから「ウリポ」へ その軸を移行していくまでの狭間。クノーの影である主人公ロランが発する数学に関する言説が"狂っている"。私はとても好き。数年前に古本屋さんにて購入。コンディションがとても良いのに、ところどころ鉛筆で数式やフランス語のメモが残っている。この本を読み、そして手放した、メモの主の事を思うと「オディール」な気分になれる大切な一冊。2012/11/13

水色。

2
21歳で生まれた、という件がいいようもなく美しい。そしてまた生まれ変わるのである、普通の人間に。愛を知る人間に。平凡であることあるいはそれを享受できることは幸せなことなのではないだろうか。2011/11/23

ヘル・Wの空中庭園

2
まず、冒頭の文章でしびれた。書き出しの一文が格好よすぎる。日々の生活を送るなかで時としてフラッシュバックしてくるアラビアの風景のかけらもいい。自分を好きになれないところ、ひとを愛することへの戸惑いなど、今の自分の悩みと重なる部分が多い物語だったが、清々しいラストで、読み終えたとき、自分の人生にも希望が持てる気がした。ブルトンからの離脱のために書かれたはずなのに、小説全体の雰囲気に『ナジャ』と近いものがある気がするのは不思議。その時代のパリの空気かな。2010/05/21

のうみそしる

1
いつのまにオディールと会ってたのか、など釈然としない部分があったがなるほどそういう効果を狙ってたのか。主人公にしても敢えて人間味を少なく描かれている、、のか?シュルレアリスムの熱気と停滞。結末に大満足。2021/12/14

きゅー

1
普通の自伝的な青春小説。ウリポやシュールレアリズムの関係者が偽名で登場するので、興味がある人はその部分で楽しめるかもしれない。『地下鉄のザジ』、『文体練習』などの傑作と比べることは不可能。

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