内容説明
コンバージョンとは、建築物の用途と所有の変更の可逆的な組み合わせによってストックを循環させ、持続可能な社会を実現する手法ということができる。わが国の現状をみると、コンバージョンの事業化は必ずしも容易ではない。土地と建物との対比において土地が、新築と既存との対比において新築が重視されてきた経緯の下で、不動産の法や制度が既存建築物の再事業化であるコンバージョンを担保するものとなっていない。本書の目的はこの点を掘り下げることにある。
目次
1 サスティナブル社会のコンバージョン(コンバージョンへと動かすもの;サスティナブル社会と都市居住;サスティナブル社会の不動産経営)
2 コンバージョンのための法と制度(コンバージョンで検討すべき項目;コンバージョンと建築基準法;コンバージョンと区分所有 ほか)
3 サスティナブル社会のコンバージョンのための20の提言―諸外国の事例を踏まえて―(建築技術・制度に関して;都市計画制度との関連で;居住政策との関連で ほか)
著者等紹介
丸山英気[マルヤマエイキ]
中央大学法科大学院教授
武田公夫[タケダキミオ]
明海大学名誉教授
石塚克彦[イシズカカツヒコ]
株式会社東日本住宅評価センター技術管理部
上原由起夫[ウエハラユキオ]
成蹊大学大学院法務研究科教授
中城康彦[ナカジョウヤスヒコ]
明海大学不動産学部教授
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