内容説明
不動産に関する統計的手法についての文献は非常に少ない。このことは、不動産について統計的手法が必要でないということではない。むしろ、積極的な活用が望まれるのであるが、次の理由から活用が難しいと考えられる。データの絶対数が少ない。データに補修正を施さなければならないものが多い。たくさんある手法をどのように活用したらよいか参考文献がほとんどない。不動産に関する複雑な知識や経験を抜きにしては、データを扱えない。このようなことを踏まえて、資料(データ)に関すること、時系列分析に関すること、統計的数値に関することなどについて説明する。
目次
基礎編(不動産の統計資料;統計分析の基本―データのグラフ化;データの代表値;データのバラツキ;誤差と信頼 ほか)
活用編(データ処理の実際―平均値、最大値、最小値、回帰式のつくり方;長期データの分析―グラフの作成、データ整理;土地売買事例の分析―代表値、度数分布、t検定;借地権売買事例の分析―回帰式と変数;建物賃貸事例の分析―変数と相関係数 ほか)