内容説明
中国脅威論から日中積極共存論の時代へ!日中間のギクシャクについて、すでに中国でも一村一品運動を展開し成功させている平松守彦前大分県知事と、気鋭の中国人ジャーナリスト莫邦富が、「実益」をキーワードに具体的な解決方法を示す。もはや、恐れていても何も解決できない。
目次
ソフトパワーで切り開く日中関係(一村一品運動とは「官をして民に倣わせる」こと;ソフトパワーとしての一村一品運動;三十年前から中国で注目されていた一村一品運動;中国の貧しい村でつくられた一村一品のリンゴ;中国は二〇一〇年までに農民人口を五五%に下げる ほか)
WIN―WINが築く新しい東アジア共生の道(日本の持続的成長を可能にする連邦制・道州制;分権時代に求められる地方の意識改革;地方が競争することで、これまでの悪平等がなくなる;地域力を高めるための地域分権国家;自分で鍛えて培った体力で地方経済を興す ほか)
著者等紹介
平松守彦[ヒラマツモリヒコ]
1924年、大分県大分市生まれ。東京大学法学部を卒業後、1949年旧商工省(現・経済産業省)に入省。国土庁(現・国土交通省)長官官房審議官などを経て、1979年大分県知事に就任。「一村一品運動」を提唱、当時イメージの薄かった大分県を全国に知らしめた。知事を6期24年間務め、2003年に退任。現在、NPO法人・大分一村一品国際交流推進協会理事長などさまざまな役職を務める。1995年、「アジアのノーベル賞」と呼ばれるラモン・マグサイサイ賞受賞
莫邦富[モウバンフ]
1953年、中国上海市生まれ。上海外国語大学日本語学科卒業後、同大学講師を経て、1985年に来日。1995年に莫邦富事務所を設立。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で活躍中。博報堂スーパバイザ、東京MXテレビ放送番組審議委員などを務める。現在、朝日新聞be(土曜版)に「mo@china」を好評連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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