That’s Japan
中東のゲットーから

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  • サイズ A5判/ページ数 128p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784901391313
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C0030

内容説明

歴史は皮肉だ。有史以来、流浪とゲットー暮らしの辛酸をなめてきたユダヤ人はイスラエルという国をつくるや、パレスチナ人をゲットーに押し込めた。土地も、水も、移動の自由さえも奪われた中東のゲットー。人種、宗教が違うから泥沼の戦争が続くのではない。徹底した差別と弾圧で人々の尊厳を奪い、武力で土地を奪うイスラエルの意図が無くならない限り、戦争は続く。同時多発テロ以来、「パレスチナ=テロの温床」という誤ったイメージが世界を駆けめぐっている。アメリカはもちろん、日本でも…。しかし、真実は?重信メイは、パレスチナの現状を冷静に世界に伝えようとしている。メディアを妄信して疑わない日本人にも、パレスチナと日本をつなぐ熱い思いを伝えようとしている。

目次

パレスチナ難民の暮らし
パレスチナというゲットー
日本とパレスチナをつなぐもの

著者等紹介

重信メイ[シゲノブメイ]
1973年レバノン・ベイルート生まれ。日本赤軍のリーダー重信房子とパレスチナ人の父の娘として、無国籍のままアラブ社会で育つ。97年、ベイルートのアメリカン大学を卒業後、同国際政治学科大学院に在籍。母の逮捕を機に来日し、2001年3月に日本国籍を取得。現在、塾講師のかたわら様々なメディアでパレスチナ問題を中心に、アラブからのまなざしを伝えている
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感想・レビュー

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2
中東は遠い。情報はアメリカを介してやってくる。「テロ」のイメージはアメリカ的なものに植えつけられてできている。これまでの歴史でユダヤ人は迫害されてきたと聞いているけれど、いまユダヤ人は「イスラエル」という国をアメリカ支援のもとに建国し迫害する側に回った。パレスチナ人を徹底的に弾圧し差別し尊厳を土地を奪って締め出している。帰れない、ばらばらにされた土地。「パレスチナ=テロの温床」はアメリカ的なフィルタを介したイメージなのだ。私たちは反対のフィルタを持つ思考力を持っているだろうか? 持たなければならない。2011/06/22

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