出版社内容情報
手塚治虫を出発点とした「日本型ストーリーマンガ」が誕生して50年、いまや「マンガ」は世界の共通語である。なかでもマンガを早くから自然発生的に受け入れてきたアジア諸国では、自国の描き手も育ち、読者も増え、マンガ市場は成長し続けている。この共通文化のさらなる発展を支え合おうと、アジアのマンガ家たちが共に手をたずさえ進めてきたのが「アジアMANGAサミット」である。サミットのあゆみ、第5回日本大会開催を成し遂げたマンガ家たちの記録を収録。創作における表現の自由、著作権など、マンガ文化がかかえる共通の問題、世界のマンガ事情がわかる。
第1章 「アジアMANGAサミット」のあゆみ 里中満智子・関口シュン
第2章 マンガ発祥の地でのサミット
第3章 日本発世界へ──世界のマンガ事情 秋田孝宏・細萱 敦
あとがき 「アジアMANGAサミット」に思うこと ちばてつや
歴史や生活習慣や言葉が違っても「マンガ」というおなじ表現媒体で、子どもたちと心が通じ合うことができるんだと思ったら、過去に戦争という形でアジアの人々に迷惑をかけてきたと思う心のわだかまりが少し軽くなったようで、なにかホッとしたのを覚えています。
ボクが今になってもマンガを通じた国際交流に微力ながらかかわっているのは、おそらくそんな体験が原点になっているのではないかと、そう思っているのです。(ちばてつや)
マンガによる国際交流―歴史や生活習慣が違っても「マンガ」というおなじ表現媒体で、心が通じ合うことができるんだと思ったら、過去に戦争という形でアジアの人々に迷惑をかけてきたと思う心のわだかまりが少し軽くなったようで、なにかホッとしたのを覚えています―ちばてつや アジアのマンガ家たちの活動だけではなく、世界のマンガ界の動きまで紹介。
内容説明
手塚治虫を出発点とした「日本型ストーリーマンガ」が誕生して50年、いまや「マンガ」は世界の共通語である。なかでもマンガを早くから自然発生的に受け入れてきたアジア諸国では、自国の描き手も育ち、読者も増え、マンガ市場は成長し続けている。この共通文化のさらなる発展を支え合おうと、アジアのマンガ家たちが共に手をたずさえ進めてきたのが「アジアMANGAサミット」である。サミットのあゆみ、第5回日本大会開催を成し遂げたマンガ家たちの記録を収録。創作における表現の自由、著作権など、マンガ文化がかかえる共通の問題、世界のマンガ事情がわかる。
目次
第1章 「アジアMANGAサミット」のあゆみ(第1回東アジアMANGAサミット日本大会;第2回アジアMANGAサミットソウル大会;第3回アジアMANGAサミット台北大会 ほか)
第2章 マンガ発祥の地でのサミット―第5回アジアMANGAサミット日本大会 in YOKOHAMA(マンガ家のマンガ家によるマンガ文化のためのサミット;アジアのマンガ家がひとつになったマンガの祭典;マンガ文化がかかえるアジア共通の問題 ほか)
第3章 日本発世界へ―世界のマンガ事情(韓国のマンガ事情;香港のマンガ事情;台湾のマンガ事情 ほか)
著者等紹介
関口シュン[セキグチシュン]
マンガ家。第5回アジアMANGAサミット日本大会実行委員会事務局長。1957年東京都生まれ。75年マンガ家永島慎二氏に師事。79年独立、月刊「ガロ」でデビュー。その後、雑誌等で漫画作品を発表する一方で、絵本、児童書、実用書等で幅広く活躍。西洋占星術研究家および専門学校講師でもある。日本漫画家協会会員。マンガジャパン会員
秋田孝宏[アキタタカヒロ]
マンガ文化研究家。1965年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇専攻(映画)修士課程修了。川崎市市民ミュージアム臨時職員。大学、専門学校非常勤講師。日本マンガ学会理事。マンガの理論とデータベースを専門とする
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