寺子屋新書<br> ドキュメンタリーの力

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寺子屋新書
ドキュメンタリーの力

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  • サイズ B40判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784901330527
  • NDC分類 778.7
  • Cコード C0236

出版社内容情報

細切れの情報を垂れ流し、ステレオタイプな人間像を映すばかりのテレビで、視聴者は思考停止状態に追い込まれている。消費する映像ではなく、思考を促す映像、もう一つのメディアがいま求められている。マスメディアでは伝えられないできごとのもう一つの側面を知り、人間存在をリアルに感じることができるのが、市民メディアとしてのドキュメンタリー映画だ。受けてとつくり手のインタラクティブなあり方を模索しつつ、日本各地、世界へと上映会を広げるドキュメンタリー映画の、今もっとも旬な監督が自らの作品づくりを通して、〈ドキュメンタリーの力〉を語る。

第1章 「ヒバクシャ──世界の終わりに」をつくる 鎌仲ひとみ
第2章 「花はんめ」をつくる 金 聖雄
第3章 「にがい涙の大地から」をつくる 海南友子
終章 市民メディアとしてのドキュメンタリーの時代 鎌仲ひとみ

 メディアは、時には私たちの命を左右するような存在だ。イラク戦争の時、アメリカの圧倒的な情報戦略によって、何十万発ものミサイルがイラクに撃ち込まれ、すでに10万人以上のイラクの市民が亡くなった。アメリカ軍の兵士も日々、戦死している。そのような事態を生み出した一翼を、マスメディアが担っていないと誰が言えるだろうか。そして、そのようなマスメディアの状況を許しているのは誰でもない、視聴者である私たち自身だということを知らなければならない。
 思考停止状態から、抜け出し、想像力を働かせたとき、誰にだってメディアをつくる力があることに気づくことができるはずだ。隣の国、韓国ではすでに75万人以上の市民が市民レポーターとなって発信している。「OhmyNews」は、今度は映像も配信する計画を進めている。メディアは誰かあるいはプロがつくるもの、という固定観念をまず捨てて、私たちの手にメディアを取り戻す取り組みを、一日も早く始めなくてはならない。頭の中のスイッチをちょっと入れて、意識を切り替えてみる、そうすれば日本のパブリック・アクセスの未来が始まるはずだ。
 この本を書いた3人が3人なりのやり方でドキュメンタリーをつくったように、誰でも自分だけのやり方で、ドキュメンタリーをつくることができる。ドキュメンタリーの表現は自由だし、マスメディアのようなプロフェッショナリズムも必要ではない。手づくりのメディアにしかできないことがきっとあるはずだ。ほんのちょっとの勇気を出せば、仲間はきっと集まってくるし、助けてくれると思う。

テレビは事実を伝えられるのか?マスメディアではできないことがある―市民メディアとしてのドキュメンタリー映画のあり方を今もっとも旬な若手監督たちが語る。鎌仲ひとみ「ヒバクシャ」金聖雄「花はんめ」海南ともこ「にがい涙の大地から」3人の作品をとおして、それぞれがもう一つのメディアのあり方を問う。

内容説明

細切れの情報を垂れ流し、ステレオタイプな人間像を映すばかりのテレビで、視聴者は思考停止状態に追い込まれている。消費する映像ではなく、思考を促す映像、もう一つのメディアが今求められている。マスメディアでは伝えられない出来事のもう一つの側面を知り、人間存在をリアルに感じることができるのが、市民メディアとしてのドキュメンタリー映画だ。受け手とつくり手のインタラクティブなあり方を模索しつつ、日本各地、世界へと上映会を広げるドキュメンタリー映画の、今もっとも旬な監督が自らの作品づくりを通して、“ドキュメンタリーの力”を語る。

目次

第1章 「ヒバクシャ―世界の終わりに」をつくる(映画からテレビへそして再び映画へ;シナリオのない映画づくり ほか)
第2章 「花はんめ」をつくる(映画づくりの種;在日と向き合って ほか)
第3章 「にがい涙の大地から」をつくる(一人から始めるドキュメンタリー;ドキュメンタリーの“真実”)
終章 市民メディアとしてのドキュメンタリーの時代(ドキュメンタリーとは何か;日本のドキュメンタリー映画の扉 ほか)

著者等紹介

鎌仲ひとみ[カマナカヒトミ]
富山県生まれ。早稲田大学卒業後、フリーの助監督を経て、91年文化庁芸術家海外派遣助成金を受けカナダ国立映画製作所へ渡る。その後ニューヨークでメディア・アクティビスト集団「ペーパー・タイガー・テレビ」に参加。95年帰国以来、フリーの映像作家として活躍。東京工科大学メディア学部助教授。映画「ヒバクシャ―世界の終わりに」(2003)は地球環境映像祭アース・ビジョン大賞、文化庁映画賞文化記録映画優秀賞ほか受賞多数

金聖雄[キムソンウン]
1963年大阪府生まれ。大学卒業後、(株)リクルート勤務。1年間のサラリーマン生活を経て、88~90年吉森写真事務所にて料理写真の助手を務める。90年からフリーの助監督に。主に呉徳洙監督、伊勢真一監督に就く。その間、記録映画「在日―戦後在日50年史」に携わる。93年フリーの演出家としてスタートし、PR映画、TV番組などを制作。映画「花はんめ」(2004)は阿倍野ヒューマンドキュメンタリー映画祭・にいがた女性映画祭招待作品、2004年度キネマ旬報文化映画第9位

海南友子[カナトモコ]
1971年東京都生まれ。大学卒業後、NHKに報道ディレクターとして7年勤務。2000年に独立。01年インドネシアの元「慰安婦」を取材した映画「マルディエム 彼女の人生に起きたこと」制作。山形国際ドキュメンタリー映画祭2001を皮切りに各地で上映。04年映画「にがい涙の大地から」を制作。台湾国際ドキュメンタリー映像祭、アース・ビジョン地球環境映像祭などに正式出品。2004年度平和・協働ジャーナリスト基金奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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miya

1
軽い気持ちで読み始めたけど一気読み。力作。ちょうど映画の高野さんの本を読んでいるけど勢いがこちらの方があってやめられなかった。どんな情報を選ぶのかは大事。どんな情報にもそれを伝える生身の人間がいる。すごいなぁドキュメントを作り上げる人達。2010/01/06

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