コルチャック 子どもの権利の尊重―子どもはすでに人間である

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  • サイズ A5判/ページ数 177p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784901330398
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0037

出版社内容情報

子どもの権利条約とポーランド・コルチャックの関係を歴史の中で問うこと、これがまず第一の課題。そしてコルチャックの子どもの権利思想を彼の生きた時代、歴史の中で全体として明らかにすることが第二の課題。そして第三の課題として彼の思想が歴史的な早産であったとすれば、今現代でこそ、その意義を問うこと。本書は主としてこの三つの課題に対応して編まれている。(前書きより)

第1章 子どもの権利条約とポーランド・コルチャック
第2章 コルチャック 子どもの権利の探求
第3章 コルチャックと現代-コルチャックのメッセージ
資料 ●1818 20年「子どもをいかに愛するか」より抜粋 ●年譜 コルチャックの作品と生涯 ●コルチャック研究資料について

本書は、ヤヌシュ・コルチャック(本名ヘンルィク・ゴールドシュミット1878 1942)の子どもの権利に関する思想の紹介を試みるものである。筆者は彼の生涯並びに思想と子どもの権利条約との関係を明らかにしたいと考え、彼の第二次世界大戦でのシンボリックな死と条約成立の歴史の関係を跡付ける作業から始め、また、彼の子どもの権利思想を端的に表現するものと考えて1929年の「子どもの権利の尊重」を翻訳し、検討の対象に捉えた。(以下略)

コルチャックの長い引用が少なくないが、コルチャックの原典や彼の言葉に触れるなかでこそコルチャックの思想の核心にせまる。

内容説明

本書は、ヤヌシュ・コルチャックの子どもの権利に関する思想の紹介を試みるものである。筆者は彼の生涯並びに思想と子どもの権利条約との関係を明らかにしたいと考え、彼の第二次世界大戦でのシンボリックな死と条約成立の歴史の関係を跡付ける作業から始め、また、彼の子どもの権利思想を端的に表現するものと考えて1929年の「子どもの権利の尊重」を翻訳し、検討の対象に据えた。しかし、国内での他のコルチャック伝記研究に触発され、また、70年代末までのポーランドのコルチャック研究に支えられながら、むしろ1918~20年の「子どもをいかに愛するか」の研究が不可欠と考えざるをえなかった。子どもの権利に関する彼固有の豊かな思想はこの作品のなかでこそ充分に展開されているのである。

目次

1章 子どもの権利条約とポーランド・コルチャック(条約成立と子どもの歴史;子どもの権利条約とポーランド・コルチャック;ヤヌシュ・コルチャック小伝生涯と作品 ほか)
2章 コルチャック子どもの権利の探究(コルチャックの生きた時代と生涯;若きコルチャックと人権思想の萌芽;子どもの権利とは何か―1918~20年「子どもをいかに愛するか」 ほか)
3章 コルチャックと現代―コルチャックのメッセージ(子育ての困難(母親へのメッセージ)
子どもの権利の尊重(子ども支援に関わるすべての人々へ)
(教師へ)教育者の責任と子どもの権利 ほか)

著者等紹介

塚本智宏[ツカモトチヒロ]
1955年北海道生まれ。1986年北海道大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。現在、稚内北星学園大学教授。専門はロシア・ポーランド教育史、子ども史専攻。ロシアの教育制度・政策史研究が出発点であるが、最近はコルチャックという人物・思想・言葉に魅了され、コルチャック研究に重点をおいて研究発表、講演などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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