内容説明
日本文化の中では誕生・成年・婚姻・葬送・先祖供養など人生の大きな節目にさまざまな儀礼が行われてきた。これを「冠婚葬祭」や「通過儀礼」「人生儀礼」と呼んでいる。本書では、愛媛県内各地に伝承されてきた冠婚葬祭、生と死に関する民俗事例を基に、子どもや若者の成長、人間存在の意味について考えるとともに、冠婚葬祭の文化から見えてくる愛媛の地域的特徴を紹介する。
目次
第1章 子ども―誕生と成長(はじめに―「生きる力」としての民俗;お産とケガレ ほか)
第2章 若者・青年・大人―一人前になる(若者組の近代;「青年」と「若者」 ほか)
第3章 厄年・老い―歳を重ねる(厄年の年齢;厄落としの呪法 ほか)
第4章 死―葬送・墓制・供養(伝統的な葬儀;土葬から火葬へ ほか)
第5章 民俗の現在・未来―主体的継承へ(民俗の視点で現代を見つめる;人生と人間存在 ほか)
著者等紹介
大本敬久[オオモトタカヒサ]
1971年、愛媛県八幡浜市生まれ。専門は民俗学・日本文化論。研究テーマは信仰・儀礼伝承の民俗学的研究、自然災害の歴史・民俗学的研究。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。立正大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。1995年より愛媛県歴史文化博物館学芸員として勤務。現在、愛媛県歴史文化博物館専門学芸員。国立歴史民俗博物館共同研究員。日本民俗学会会員。著書に『民俗の知恵―愛媛八幡浜民俗誌』(創風社出版、2005年、愛媛出版文化賞奨励賞受賞)他がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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