出版社内容情報
なぜ、GMは、一世紀の長きにわたり、優れた企業として君臨しえたのか?
20世紀の初頭、「会社とは何か」を誰よりも深く考え、理想の形を求めて挑戦しつづけたGM中興の祖、アルフレッド・P・スローンJr.。名門大学にその名を刻んだ偉大な経営者に学ぶ企業経営の普遍の原則とは?
内容説明
今、世界の自動車産業についてよく語られるのは、トヨタ自動車はじめ日本メーカーの躍進と、その影にあるGM(ゼネラル・モーターズ)など米国メーカーの苦悶である。生産台数でトヨタがGMを凌駕する日も、すぐそこに迫っているようだ。だが改めて考えてみたい。トヨタがあれほどの経営努力の末にようやく追いつくに至ったGMは、一体どれほど先行していたのかということを。「なぜ、GMは、一世紀の長きにわたって君臨しえたのか?」20世紀初頭から今日まで頂点にあった巨人・GM。その地位を確立したのが中興の祖アルフレッド・P.スローンJr.である。彼は「組織で闘う」ために企業活動全体を有機的に統合し、GMをトップの座に押し上げた。それだけではない。彼の経営コンセプトの影響力は絶大であった。スローン以降、他の米国企業、ひいては世界中の企業の構造・運営方法が格段に進歩したのである。近代の企業経営を根本から変革した、そして現代にも生き続ける普遍的・本質的な経営の原理原則とは何か。経営イノベーションの先駆者スローンの英知に、事業環境が複雑さを増す現代だからこそ、目を向けてみていただきたい。
目次
第1章 近代企業経営の原型「スローン・システム」
第2章 意見対立の中に将来を見出す
第3章 顧客の心を探る
第4章 事実にもとづき決断する
第5章 海外の市場をとらえる
第6章 プロフェッショナルを育て、任せる
第7章 事業の範囲を拡げる
第8章 組織を全体としてマネージする
第9章 流通ネットワークを強固にする
第10章 企業イメージを高める
第11章 正しいことを正しく行う
著者等紹介
フリーマン,アリン[フリーマン,アリン][Freeman,Allyn]
フリーマン・コンサルティング代表。経営コンサルタントとして過去20年、数多くのフォーチュン500企業(AT&T、コカコーラ、フォード・モーター、アメリカン・エクスプレス等)と協業を展開してきた。企業経営におけるイノベーションやリーダーシップに関する提言を、本書以外にも各種の書籍・レポートとして上梓している。コロンビア大学MBA、サンダーバード大学BFT、ブラウン大学BA(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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