内容説明
とある監査法人に、一風変わった監査チームがあった。彼・彼女らはいつも窓際の席に座り、実際、窓際族のような扱いを受けていた。そしていつしか周りからは、窓際の監査チーム“ウィンドウズ”と呼ばれるようになっていた。“ウィンドウズ”は行く先々でさまざまな問題に直面しながらも、その問題を次々に解決していった。しかし、そんな“ウィンドウズ”に最大のピンチが訪れようとしていた。張り巡らされた陰謀、迫り来る闇の組織、そして一点のミスもない完全トリック。絶体絶命の“ウィンドウズ”はこのピンチを乗り切ることができるのか!『財務諸表』の作り方、やさしく教えてあ・げ・る。
目次
1 “映画の中の会計士たち…あはは”事件―除却とキックバックの話
2 “鏡を割ったのは誰だ!”事件・前編―部門別会計と利益の話
3 “鏡を割ったのは誰だ!”事件・後編―減損会計の話
4 “未来の財務諸表の作り方”事件―直接原価計算の話
5 天使のウイルス―システム監査の話
著者等紹介
山田真哉[ヤマダシンヤ]
一般企業に就職後、公認会計士二次試験に合格。中央青山監査法人/プライスウォーターハウス・クーパースを経て、現在、会計事務所を中心とした起業家支援組織、インブルームLLC代表。元・日本公認会計士協会会計士補会会報委員長。現在、青年コミック誌のビジネスジャンプ(集英社)にて『公認会計士 萌ちゃん』を連載中
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感想・レビュー
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手押し戦車
13
ビジネスには固定費型と変動費型がある。固定費型はホテルや鉄道、電力など多大な設備投資されたビジネスで売上と比例する費用が少ない分、損益分岐点売上高を固定されていて売上がほぼ粗利になり価格を調整しやすい強みがある。変動費型は小売業や製造業に多く売上を上げるのに材料や仕入れ、外注費など費用が比例して上がって行く分、売上原価が変動し値下げが容易に出来ない。会計の視点からビジネスの費用の種類を見て、企業の強みと長期的な競争力が有るか判断するには、過去から一貫して同じ比率で費用が動いているかを見ると分かる2015/01/01
悠
6
「会計士の仕事ってこんな感じなんだ」ということをさっくりと知ることができた。2012/11/07
nyanco
4
DX.版と内容は同じと思って読んでいたが、DX.の方が収録作品が多いことが判明。2008/10/02
あや
3
【図書館】 シリーズ3作目。いつもの短編も良いですが、今回のような中編のほうが読みごたえがあって好きです。新たな道を示唆し企業の生まれ変わりに貢献出来る、会計士って素晴らしい職業だと感じました。2011/04/18
ディアレオン
3
内容はためになるけど、そろそろ萌ちゃんのキャラがうざくなってきた(笑)2010/03/28