内容説明
震えて読め!明日は我が身だ。家族不和、弱気、離婚、事故・病気、借金など、原因はあなたのすぐそばに。
目次
家族が冷たくて
気が弱くて
学歴がなくて
女が去って
カネ返せなくて
ギャンブルにはまって
酒に呑まれて
体を壊して
仕事が続かなくて
ヤバイことしちゃって〔ほか〕
著者等紹介
神戸幸夫[ゴウドユキオ]
フリーライター。ブログ「月刊『記録』」に「ホームレス自らを語る」連載中。短編記録映画のカメラマンのかたわら、1994年よりフリーライターとして活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樹999
6
以前読んだ別のホームレス取材本はやたらと「バブル成金」の没落ばかりを扱っていたので実感がわかなかったが、この本を読んだらあまりの現実味に震えが来た。今は仕事もできているし、家もあって家族もいる。ギャンブル嫌いで借金もない。しかしすべて失う可能性はいつどこにだって転がっている。病気や天災は予知できない。日本はやはり保障的な面で安心とは程遠い国だと実感。年金等の社会保障がもっと薄くなっているであろう私たちの老後はどうなっていくのだろう?…ただただ不安。貯金だけはちゃんとしとこう。2011/01/10
カフェと本♥
4
なぜホームレスになったのか100人にインタビューしている。同情心なく書かれている。バブル崩壊で転落した人が多い。ほとんどの人は頑張って復帰しようという考えはないようだ。あるホームレスの「朝、目が覚めると、ああ今日もまた1日生きなければならないのか」「ここで静かにお迎え(死)を待ちたい」という証言には悲しくなってきた。2014/12/13
海
4
神戸幸夫「転落」ホームレスの人たち100人にホームレスになった理由を聞いたインタビュー集。日雇い労働者が高齢になって仕事にあぶれホームレスに…ってケースが多い。お酒とギャンブルも定番みたい。高齢者が多いけど、若いホームレスの話も聞いてみたかったな。2011/07/27
あっちゃん
4
主旨はよかったが、100人分掲載しているだけあって、一人に費やす分量が少なくて物足りなかった。ホームレスになるなんていったい何があったんだろう?と思って読んでいても、表面をなぞっただけ・・・という感じでもったいない。本人が語っている・名前は仮名、というのは村上春樹の「アンダーグラウンド」と同じ形式ですね。2010/08/01
hi_zakky
3
ホームレス100人へのインタビューの記録。決して同情心を煽ったりする書き方ではなく、ただ淡々とホームレス達の言い分を伝える書き方。悪くないと思う。ただ、ホームレス達の言い分が甘っちょろいというか、、、ちょっと普通じゃありえないほどのダメダメさ。別にホームレスになりたくてなったんじゃないとは思うが、少なくともここに出てきた人達はなるべくしてなったという感じがした。真面目にやっているホームレスの人もいるはずなのに、こういう本が出てしまっていいのだろうか?2010/12/01