内容説明
好きでやるより、食うために入門してから高座生活53年。いまや、爆笑新作落語の旗頭として大活躍の柳昇が、落語家生活の裏表を初めて明かしたお笑い半生の記。
目次
第1章 落語家への道(電話が引けたときのこと;真打の陰に涙あり ほか)
第2章 売れる人は何か光るものがある(人の芸を楽しむのはむずかしい;売れる人は何か光るものがある ほか)
第3章 落語家ほど素敵な商売はない(恋愛小説は若返りの薬;胸がわくわくする話 ほか)
第4章 落語家五十三年の知恵(楽しい金言づくり;年寄りは若い人の気持ちはわかるが、若い人は年寄りの気持ちがわからない ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
37
あの「あ~る」の「校長先生」自伝! 戦争で負傷して、絶望的な状況のなか、生きるために落語家を志したというのがすごいところ。戦後を生きのびることになった元軍曹が、世の中にとけ込んでいこうとした努力の足跡でもあるだろう。飄々と見える師匠にも、激しい思いがあったのだろう。4人の子どもの寝顔に反省するくだりで、ひとりの父親としての一面を感じてほっとする。2018/06/23
ko1kun
1
今や春風亭柳昇と言えば、我が国では...いらっしゃいません。昇太師匠が継ぐのか?2009/09/09
4k
1
鈴本の席亭からお金を借りた話がよかった。2009/05/01