内容説明
ミセス・ケリーが養子にしてくれないとわかったとき、わたしはなだめすかす父さんに向かって血も凍るような絶叫をあげ、その声は近所中に響きわたった。幼児期の性的虐待がトラウマに。拒食症や精神不安をくりかえしながらも、セルマは現実を見つめはじめる。２０００年トロント文学賞受賞。
著者等紹介
ギブ，カミーラ［ギブ，カミーラ］［Ｇｉｂｂ，Ｃａｍｉｌｌａ］
ロンドンに生まれるが、後に家族とカナダのトロントへ移住。トロント大学卒業後、オックスフォード大学院にて社会人類学の博士号取得。初の小説『セルマ（原題：Ｍｏｕｔｈｉｎｇ ｔｈｅ Ｗｏｒｄｓ）』が２０００年トロント文学賞を受賞、世界１０か国、８つの言語にて翻訳出版される
小原亜美［オバラアミ］
上智大学法学部卒業。大手著作権エージェンシー勤務を経て、現在、フリーランスで翻訳および海外文学作品のスカウト業務に従事
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感想・レビュー
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たまきら
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ブツリブツリと途切れがちな描写に、幼いころに健全な発育を望めなかった女性の精神のもろさが浮き上がってくる。決して読みやすい本ではありませんが、共感する人も多いのでは。2014/08/19
塔狩
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今まで読んできた本の中で、一位二位をあらそうくらい好き。こんな本があったなんて！2011/06/24
