内容説明
言語学・語学・文学・教育・数学・文化史など多様な領域の研究者たちが“ことば”をテーマに、その起源論的考察、形式言語の理論、暗号としての言語、語学教育、文化的表象、表現の歴史性、多言語空間、テキスト読解等についてさまざまな視点から語る。愛知大学公開講座「言語」の最新の成果を集成。
目次
言語の起源について考える―フィリップ・リーバーマンの説を紹介する
言語研究における「話者(Sprecher)」の概念について
数学からみた言語
言語の統計的特徴と暗号―阿川弘之「山本五十六」と暗号とその解読
ヨーロッパ連合(EU)における語学教育―The New EU Education and Youth Programmesの視点から
英国庭園の読み方―英語的発想と「不規則性」
小説の書き出しあるいは散文表現の獲得をめぐって
『星の王子さま』を原文・日本語訳対照で読む
フランス革命期に議員の意味で用いられたmandataireをめぐって
「漢語」における借用語―中国近代以前を中心に
曹操「短歌行(周西伯昌篇)」考―正当性の主張と自戒を込めて