内容説明
英国人の画家ケン・エバンスがこの世を去って数カ月後のある明け方、妻のアンに託した、至福の世界からのメッセージが本書である。今は、別の世界に生きるケンが、この地上で描いたテンペラ画の一枚いちまいの絵の意味に触れながら、その絵のずっと先にある深淵な愛の世界を垣間見せてくれる。ケンは言う。「自分がどれほど光に近い場所にいるか、またどれほどその力に頼れるかを知れば、決して死を恐れなくなるだろう」。
目次
海の中の人物
たんぽぽ
サボテンとリンゴ
影の中の人
行列
光に包まれた人
歌う女性
人と太陽
親子
丘を歩む修道女〔ほか〕