イエスの涙

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901053723
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0016

内容説明

十字架を嫌う様々な現象が世界中に増え広がっていた。この「十字架嫌悪シンドローム」をキリスト教会の脅威と感じた教理省長官ハンス・ラーナーは秘密会議を召集したが、謎が多く、会議は難航していた。そんな折、「十字架嫌悪シンドローム」解明の鍵となる情報が、日本の教会から届いたのである。傍観者的に会議に参加していた山本神父は、バチカンから、シンドローム発症者であるシスター・テレサの調査を命じられ四年ぶりに帰国。調査が進む中で、当初予想されたものとは全く違う事実が次々と明らかになり、やがて彼は巨大な運命の渦に巻き込まれてゆく。一方、教皇パックス一世が知った、キリスト教の歴史を覆す驚愕の真実とは?そして彼の身に一体何が起こるのか…京都からバチカンへ、十字架の真実は伝えられてゆく。

著者等紹介

シャビエル,ピーター[シャビエル,ピーター]
キリスト教の幼児洗礼を受け、キリスト教の家庭で育つ。日本とアメリカでプロテスタントとカトリックの神学を学ぶ。ドイツ人の妻との間に一女。現在ドイツに在住し、神学研究と執筆活動に勤しむ。神学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

45
★★☆「ダビンチコード」や「薔薇の名前」の酔うんミステリーを期待して読むとがっかりする。特に導入が、十字架を見ると吐き気を催す人が世界各地で続出し・・・という現在と、キリスト教の根本である十字架に架けられることがはたして必然なのかという過去とをとり混ぜてセンセーショナルにスタートする為、どのような展開にと期待値が膨らむが、それ以上の広がりもなく、相当がっかりさせられる作品である。2015/05/28

まめ@暫くイン率落ちます

39
マリアの涙を読みとても面白かったので連続してイエスの涙も。宗教云々ではなく世界的平和を願う著者のプロットに感動。何故平和を願う人々がお互いに迫害し合っているのか、受難の際イエスは神に赦しを乞うた、なのに何故ユダヤ人迫害が起きたのか。宗教改革や迫害多方面から鋭く斬り込む様な文章の中に真実の心が見え読みながらほろり涙。著者がこの二作品しか書いていないのが残念。素敵な本に出会わせてくれてありがとう。2019/01/18

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

23
*キリスト教*宗教ネタの小説読解の為読了。現代のキリスト教が見失ったもの。それはイエスの本当の心。そして"心"を最も大切にしてきた日本人だからこそ、逆にイエスの気持ちが理解できるのではないだろうかと、大胆なアプローチでイエスの心に触れる意欲作――小説仕立てで描かれる、キリスト教のかなり面白い考察本。非常に読みやすく、また、内容も良く考察されております。  ⇒続き2013/07/03

こぽぞう☆

16
イエス・キリストが十字架に架けられたのは神の御心ではなく、イエス・キリストは地上に神の国を建設するために遣わされた。にもかかわらず、十字架を崇拝するキリスト教徒に失望するイエス。その心情を「啓示」として受け取ったのは日本人の修道女だった。キリスト教徒の感想が聞きたい。2016/04/06

Ayumi Katayama

13
私は宗教に暗い。だから「神は十字架にかけるためにイエスをつかわされた」とか、「イエスが十字架にかかることは埋れる前から決まっていた」とか、「人間の原罪を償うにはイエスが十字架にかからなければならなかった」とか、「そして復活しなければならなかった」とか、そういうことはわからない。加えて、十字架を否定すること、それがどれだけ大変なことなのか、それもわからない。だが、それでも、これだけはわかる。大切なのは使徒達の声ではなくイエスの声を聞こうとすること。そしてイエスが解こうとしたのは愛であるということ。2018/11/10

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