内容説明
北条五代の生き方、戦い方を見よ!気鋭の剛腕歴史小説家が描く傑作戦史ドキュメント。
目次
黎明の使者
東方への道
落日の室町幕府
関東進出
他国之兇徒
苦闘の果て
運命の一戦
三国同盟
関東三国志
手切之一札
垂れ込める暗雲
小田原合戦
著者等紹介
伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早大卒。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った作品を発表している。『国を蹴った男』(講談社)で第34回吉川英治文学新人賞、『義烈千秋天狗党西へ』(新潮社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、『巨鯨の海』(光文社)で第4回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かいと
25
北条は武田、今川と三国同盟を結んでいたことが分かりました。何度も危機をむかえていたがなんとか耐えていたのですごいと思いました。北条氏の最初から最後までのことが、よくわかりました。2016/07/01
TheWho
12
著者前読の「黎明に起つ」で、余りにも無知を露呈してしまった室町期の関東の歴史を改めて勉強し直す為に手に取った1冊。本著は、北条早雲勃興期前の関東争乱期の情勢から説明しているが、要因はやはり、鎌倉公方の擁立が、足利幕府の分裂、そして鎌倉公方と関東管領の確執から鎌倉公方家の分裂、関東管領家の分裂と正に分裂の連鎖による争乱に北条家の勃興から繁栄、衰退、滅亡へと豪華絢爛な戦国武将が絡み合いながら展開する歴史読本であった。戦国時代の本質を痛感出来る1冊です。2020/07/09
kiho
12
北条氏を中心に歴史を辿った一冊☆さまざまな大物武士との関係、関東の地の勢力争い…その中で次第に力を弱めていった流れがじんわりつかめた感じ♪歴史を中心人物だけでなく色んな方向から見る面白さが…。2014/12/16
YONDA
7
著者の北条家に対する愛情が溢れている一冊です。私も感化されて最近は北条家の事が殊更に気になっています。関東制覇に近づきつつも遠のき、道のりはとてつもなく遠く果てしない。そして秀吉による関東征伐。早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直の北条五代に対しての興味は尽きない。2014/08/13
りー
5
かなり詳しく親切に北条五代(伊勢新九郎=早雲→北条氏綱→氏康→氏政→氏直)の栄枯盛衰が書かれています。しかし、これまで関東史にほぼノータッチだったので、古河・堀越・小弓公方の流れが何回読んでも頭に入らないヽ( ̄▽ ̄)ノお手上げ。同盟と離反の繰り返しで、上方が色々大変な間、先駆けて戦国に突入し上杉・佐竹・里見・宇都宮etcもかなり最後まで粘っている。「翔んでさいたま」で秘境扱いされていた関東北部はこの時代、むしろ中心地。もうちょい読み込んだら、古城巡りも楽しいかも♪2019/05/02




