内容説明
「神様の旅立ち」―倒産の危機に直面したテレビCM制作会社を救ったものは?平明な文体の中に人間のロマンを綴った大人のファンタジー。「遠い声」―果たして人生は選択するものか、それとも運命なのか。中学生の頃のある出来事の意味が大人になってから届く「記憶」の世界。「光る眼」―人間誰しも経験する子供から大人への入口に立った15歳の心の不安と葛藤。その心の揺れを描いた小品。「夢子の黙示録」―五感をなくした幼児から見た親・家族、そして社会。人間の存在証明を鋭く問う意欲作。
著者等紹介
井上卓也[イノウエタクヤ]
作家井上靖の次男として東京で生まれ育つ。慶応義塾大学卒後、株式会社電通に勤務、現在までCMプランナー及びコピーライターとして、JR「フルムーン」シリーズ、風邪薬「コンタック・ビタミンC母娘」シリーズなどを手がける
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