音よ、自由の使者よ。―イムジン河のための前奏曲

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901006347
  • NDC分類 762.21
  • Cコード C0093

内容説明

在日韓国人として生を享け、希望に満ち多感に過ごした少年時代。自分を持て余した青年時代。僕は日本人なのか、韓国人なのか―。だが、彼にはヴァイオリンがあった。弾くことで自分を探すことができたのだ。やがて、「在日」の自分だからこそ出せる音があると気づき、そして自分にしか伝えられないことがあるのだと知る。原爆慰霊碑の前で、あるいは事故現場となった駅舎の前で、いつしか鎮魂歌を奏でるヴァイオリニストの姿があった。気負うことなく、てらいもなく―。「裸足のヴァイオリニスト」と呼ばれるジョン・チャヌの半生を描いた渾身のノンフィクション。

著者等紹介

篠藤ゆり[シノトウユリ]
国際基督教大学卒業後、コピーライターとして広告代理店に勤務。退社後、世界各地を旅する生活を経て、1991年、『ガンジーの空』で海燕新人文学賞受賞。以後、主に旅と食のエッセイを中心に雑誌などで活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

貧家ピー

4
在日韓国人 バイオリニスト チョン・チャヌ氏の半生を描く。在日韓国人と日本人、韓国と日本、2つの国に翻弄され、自分の落ち着き場所がわからずしんどそうではあったが、そこに奏でる音楽の美しさの源、「恨」のような物があるのかもしれない。 やはり著者は文章が上手い、特にご飯の描写はこの作品でも素晴らしい。2017/05/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1576696
  • ご注意事項

最近チェックした商品