出版社内容情報
中央から遠く置き去りにされた土地を経巡り、多くの写真、歴史地誌、文学作品に触れながら、その風景に身を晒しつつ綴る、類のない思考の軌跡。島とは何か。所在なく孤絶してあるというその特質に私たちの生きる場所を重ね、非所有の共同性に厳しい希望を託す、現在批評の誕生! 「残置された風景」を撮り続けて現代を代表する写真家、北島敬三、笹岡啓子、露口啓二を論じる画期的論考も収録。
内容説明
遠く置き去りにされた土地を経巡り、多数の写真、歴史地誌、文学作品を紐解きながら、その風景に身を晒しつつ綴る、類のない思考の軌跡。島とは何か。所在なく孤絶してあるその特質に私たちの生きる場所を重ね、非所有の共同性に厳粛な希望を託すに到る、現在批評の誕生!「残置された風景」を撮り続けて現代を代表する写真家、北島敬三、笹岡啓子、露口啓二を論じる決定的論考も収録。島になっていく私。
目次
孤島論
遠近―東北と種差
似島の位置
島の印―宮本隆司の写真と徳之島アートプロジェクト
入植と先住―長万部と掛川源一郎の写真
自然の表現―露口啓二『自然史』
写真史の死角から―露口啓二『移住』
望来―大友真志“Mourai”
ダイヤモンド・ヘッドと水田
ヒロ―気だるさについて
地中という空間―カラウパパ、石巻、花巻
風景以後―北島敬三の写真
しひあかりの身体性―豊島重之の思考について
後の世界に―笹岡啓子の写真
著者等紹介
倉石信乃[クライシシノ]
1963年長野県生まれ。詩人・批評家。明治大学理工学部総合文化教室教授。1989年から2007年まで横浜美術館学芸員を務めた。単著に、『スナップショット 写真の輝き』(大修館書店、2010年。日本写真協会学芸賞受賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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