内容説明
多摩美術大学で2020年に開講された現代色彩論講義を元に編集された一冊。
目次
色のはじまり
自然の絵の具
記号としての色彩
破片に映る歴史
退色の美
TOM MAXとグレーの探究
色の社会
パブリック・パレット
言葉の色
虹の音楽
雑音の創造性
本当の色
著者等紹介
港千尋[ミナトチヒロ]
写真家。イメージの発生と記憶などをテーマに制作、著述、キュレーションと広範な活動をつづけている。ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2016芸術監督などを歴任。『風景論―変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社)で2019年度日本写真協会賞受賞。現在多摩美術大学情報デザイン学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
15
素晴らしい本だな。色の世界は、実は、身近過ぎて、よく見えてない世界なんだな。色の認識は、相対的でもあるが、土台でもある。面白い。2022/04/08
林克也
1
読み終わって港さんが芸術監督だったあいちトリエンナーレ2016のコンセプトペーパーを引っ張り出してきた。虹のキャラヴァンサライ。キャラヴァンサライといえばカルロスサンタナが脳裏に浮かぶ老人の私だが、なぜか、高校生以来45年ぶりにビートルズのサージェントペパーズを通しで聴きながら見ていた。こんな音だったんだ、うん、いいアルバムだ。で、ペーパーの最後に上黒川の湯囃子の写真があって、おう、そうだった、これはもうたまらん、となり、さっそく上黒川の花祭りの動画を見て涙をながしてしまった。やっぱりいいなあ、奥三河。2021/10/18