社会的なものの発明―政治的熱情の凋落をめぐる試論

個数:

社会的なものの発明―政治的熱情の凋落をめぐる試論

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年06月02日 17時22分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 421p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784900997745
  • NDC分類 364
  • Cコード C0010

内容説明

統治テクノロジーの相関物として発明された社会的なもの。その統治効果/破綻を分析した、方法としての唯名論。政治的境界が不確かな現在にむけられた、自己操導の可能性を探究する思考のレッスン。「社会の動員」(仏語オリジナル版、1982)を併録。

目次

社会の動員―本篇の序に代えて(一九八二)
第1章 社会問題(主権の隘路;権利の断裂;社会の空隙)
第2章 連帯の発明(エミール・デュルケム;レオン・デュギーとモーリス・オーリウ;レオン・ブルジョワ)
第3章 社会的なものの向上(社会法;社会的なものと経済的なものの分離;福祉国家に向けて)
第4章 社会の動員(生を変える;社会を変える;社会的なものの自律化;政治における危機状況)

著者等紹介

ドンズロ,ジャック[ドンズロ,ジャック] [Donzelot,Jacques]
フランスの社会学者。パリ第8大学(ヴァンセンヌ)、パリ第10大学(ナンテール)などで教鞭をとる。フーコーが71年に結成したGIP(監獄情報グループ)の元メンバー。『社会的なものの発明』(1984年)発表後に、歴史社会学から都市政策研究へと考察の主題を転じ、都市政策関連の各種委員会に参画

真島一郎[マジマイチロウ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。社会人類学、西アフリカ民族誌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sayan

20
本書は対象を「福祉国家の系譜」とする。福祉の含意は、国の機能を夜警に限定せず、社会制度を通じた生活の安定を目指す点にある。そこで、「労働し得ない人間を人口から排除」が示唆深い。厚労省の文脈で「自立」と言えば「経済的自立」を意味する。この点、ある国際条約・政策分野で仕事をする者にとって「自立」の射程が限定的で周辺国から理解獲得が非常に難しい状況にあえぐ。無職=自立できていない、とする認識は強い。クリントン政権時も同様の認識がありその制度は今も継続中だ。さてBI議論が日本で盛り上がらない理由もさもありなん…。2020/04/21

Mealla0v0

7
政治的レベルで捉えるならば先鋭化せざるを得ない諸問題(貧困、不平等など)を量的かつ交渉可能な社会問題へと変換する枠組み=〈社会的なもの〉。この発明が主権から連帯への移行を促す。連帯は、国家を止揚するのではなく、むしろ積極的に活用する道を拓いた。そのことによって、貧困は政治問題ではなく社会問題として、援助の量的問題と化した。そして、この連帯を実質化する統治テクノロジー=保険が生まれると、個人主義を放棄せずに集団的な生の保障を可能にしたが、こうした方向性は福祉国家として結実する。その結果、〈社会的なもの〉は→2021/01/23

Mealla0v0

4
4章を再読。福祉国家を批判する言説としての新左翼と改良主義が検討されているが、両者はともに消費社会批判から出発した。新左翼によれば、消費社会は国家が用意したペテンの産物であり、主権を制限するものだ。したがって、主権の即時行使によって革命の本源的価値を回復させるべきだと主張する。他方、改良主義は、消費社会は人々を消費生活に耽溺させるために社会的凝集力が失われるものと捉え、人々の価値観を変革させることを主張する。いずれにせよ、社会的なものは危機にある。だが、こうした危機は変革の好機でもあるとドンズロはいう。2021/06/06

やむたろう

3
ゼミの指定文献、難しかったけどもう一度読む機会があるのでじっくり読みたい2020/06/08

marshmallow

1
失われた社会的連帯とは何か?それを取り戻すには?現代におけるプープルの概念を見つめ直すための問いかけをしてくれる。(答えは出してくれていない)。2020/07/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15011935
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品