内容説明
「古池や蛙飛こむ水のをと」「ふるさとの訛なつかし停車場の…」ふと口をついて出る名句や名歌の心地よいひびき。四季をいろどる日本の原風景との美しいハーモニーをお楽しみください。
目次
名句編(芭蕉;蕪村;一茶;高浜虚子;種田山頭火 ほか)
名歌編(正岡子規;与謝野晶子;斎藤茂吉;北原白秋;若山牧水 ほか)
著者等紹介
高橋順子[タカハシジュンコ]
1944年、千葉生まれ。東京大学仏文科卒業。97年、詩集『時の雨』(青土社)で読売文学賞。2014年、『海へ』(書肆山田)で藤村記念歴程賞、三好達治賞。18年、『夫・車谷長吉』(文藝春秋)で講談社エッセイ賞
前田真三[マエダシンゾウ]
1922年、東京八王子生まれ。17年間の会社員生活を経て、67年にフォトライブラリー(株)丹溪を設立し、風景写真の撮影を本格的に始める。84年、『一木一草』で日本写真協会年度賞。85年、『奥三河』で毎日出版文化賞特別賞
前田晃[マエダアキラ]
1954年、東京世田谷生まれ。早稲田大学卒業後、父・前田真三の撮影助手を務めるほか、真三作品のディレクションを行う。93年頃から独自の撮影活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
石油監査人
27
著者は詩人の高橋順子。この本では、日本の代表的な名句と名歌を美しい写真とともに紹介しています。俳句は、松尾芭蕉から金子兜太までの21名、35句。短歌は、正岡子規から寺山修司までの17名、32首が選ばれています。全体的に高橋の幅広い知識に感心することが多く、例えば、杉田久女の「谺(こだま)して山ほととぎすほしいま々」という句は、久女が英彦(ひこ)山に7~8度足を運んで得られた句なのだそうです。このように新たな知識を得て既知の作品を読みかえすと、従来とは異なる新鮮な感動を楽しめることを見つけました。2024/11/22
M2
2
与謝野晶子と寺田修一が好み。2023/03/21
ちょろちょろ鼠
0
解説がよかった。写真が綺麗な本にありがちな、土地のガイドさんの解説ではない。俳句、短歌初心者なので幅広く知識を広げられてよかった。2023/06/29