内容説明
司法試験に挑戦すること23年。何度失敗しても、決してあきらめようとは思わなかった。
目次
第1章 二十二回の涙(運命の出会い;よし、司法試験を受けるぞ! ほか)
第2章 ついに夢はかなった!(バツイチ子持ちの女にふりかかる嵐;こんな仕事もやりました ほか)
第3章 楽しくて怖い研修期間(あなたはいったい何者?;修習生は迷惑かけっぱなしです ほか)
第4章 還暦弁護士、北海道に渡る(人を助けたくて、弁護士になったんだ;法テラスの宣伝ウーマン ほか)
第5章 裁判は人生の縮図です(大丈夫、私が必ず守ります!;女性同士の長時間ドライブ ほか)
著者等紹介
神山昌子[カミヤママサコ]
1944年、栃木県生まれ。国際基督教大学卒業後、商社に勤務し、結婚退職。出産後に離婚して、波乱の人生が始まる。34歳のときパートの待ち時間に読んだ法律の入門書がきっかけで、弁護士になろうと思い立つ。37歳から連続22回、試験を受け続けたが、ことごとく失敗。それでも諦めずに挑んだ23回目のチャレンジで、ついに司法試験合格。61歳で弁護士になる。その後、「法テラス」という新しい司法制度の一期生として旭川に赴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
36
苦節23年を思わせない、軽やかな筆致。でもよく22回も司法試験に挑戦したなぁと感服。私も語学頑張ろうっと。努力は報われるんですね!2019/06/16
ヘタ
29
34歳から司法試験の準備を始めたシングルマザー(パートさん)の受験生時代と法曹資格取得後の業務が主。受験準備についてはページ数の半分を費やしてはいるものの、内容は薄いです。エール出版の同種の本とは異なり、主旨がそっちではなからでしょう。ICUを卒業されているしパートとしての働きぶりを見ると、頭がよいのだろうと思いますが、34歳からのチャレンジです。ライバルの大半は二十代でしょうし、年配の受験生も十年選手でしょう。大変だったこととお察しします。2017/10/15
かず
19
著者は30代前半、商社に勤めていた折、当時付き合っていた方との結婚が叶わず、衝動的に別の同僚と結婚するも、早々に離婚を決意します。子連れ寡婦となった34歳のある日、それまでに感じていた法律へのもやもや感から偶然手に取った法学の本に魅せられ、一念発起司法試験合格を目指します。2003年、59歳で司法試験合格、61歳で弁護士登録という超遅咲きデビューを飾った著者の一大奮闘記です。読みやすく面白いので、3時間余りで読み終えました。前向きな性格が文章ににじみ出ており、元気をもらえます。今も現役でご活躍のようです。2019/06/08
リョウ
8
すごく前向きな人で、読んでいて気持ちがよかった。もともと素朴な疑問から司法試験を始めた方なので変な片寄りもないし、試験や弁護士の仕事について、思ったことがそのまま表現されているような感じがしました。仕事を取られると思って冷たい対応をとった旭川の弁護士たちの話はすごく大人げないと思ったけど、やっぱりどこの世界でもいるんだよね、こういう人。2011/10/06
ひとまろ
4
すごいねーこの期間!! 23年ですよ、23年!! 本人も著書の中で言っていますが 大抵の方は23年という永き年月に 注目して関心を寄せるそうです。 前半はそういった司法試験のことについて。 後半は弁護士としての活動の中からエピソードを。 60歳過ぎて現役でジョブチェンジする勇気はさすがです。 2013/03/10