内容説明
イスラエルの冷酷さ、偽善的なアメリカ、私腹をこやすアラブの支配層…著者のナージー・アル・アリーはハンダラという少年の視点を借りて、パレスチナ人の怒りを静かに、辛辣に新聞の1コマ漫画の形で残した。本書は、その偉大な足跡をたどる、初の作品集である。
目次
第1章 パレスチナ
第2章 人権問題
第3章 アメリカの支配、石油、アラブの共謀
第4章 中東和平プロセス
第5章 抵抗運動
著者等紹介
アル・アリー,ナージー[アルアリー,ナージー][Al‐Ali,Naji]
1937年、パレスチナ生まれ。イスラエル建国の48年、故郷を追われ、南レバノンの難民キャンプで成長した。63年からクウェートに移住し、アラブの日刊紙に漫画を描くようになる。69年、分身ともいうべき“ハンダラ”というキャラクターを生み出す。ツギハギだらけのボロを身にまとった難民の子どもの視点からイスラエルの圧制や暴力を攻撃したことで、パレスチナだけでなく、アラブ世界全体の広範な読者の支持を得た。74年にはレバノンに戻り、82年のイスラエル侵攻を目撃。クウェートに戻ったが、次第に体制側の脅迫がエスカレートし、87年、逃れて移り住んだロンドンで暗殺される
露木美奈子[ツユキミナコ]
東京生まれ。上智大学文学部英文科卒業。私立女子校の英語科教師として勤務
藤田進[フジタススム]
1944年、ハルピン生まれ。専攻=アラブ近現代史。69年、東京外国語大学アラビア語学科卒業。東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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