昭和30年代スケッチブック―失われた風景を求めて

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昭和30年代スケッチブック―失われた風景を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784900963399
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0095

内容説明

原っぱの夕焼け、マッチと七輪、集めたメンコ、改札のキップ切り、台風が来た夜のローソクの明り、大編隊でやってきたトンボ…みんなどこに消えてしまったんだろう。いまでは見られなくなった、こんな風景。

目次

遊びが終るかなしさ。夕焼けはこどもの頃を思い出させる
夏の臨海学校はなぜか、赤いふんどし着用と決まっていた
廊下の奥にひっそりとある夜の便所は不気味だった
クルクルまわるシンボルマーク。昔の床屋にもう一度入ってみたい
向う三軒両隣。路地裏では誰もが顔見知りだった
毎日小さな虫篭をぶらさげてトンボとりに夢中だった
台風が来ると、わくわくするような気分になった
獅子舞に凧あげ。独得の風情があった昔のお正月
一日の朝は、マッチで七輪に火をおこすところから始まった
鉛筆を削り、消しゴムをそろえれば明日の学校準備はオーケーだった
メンコにビー玉、カバヤの懸賞カード。みんなこども時代に集めたものだ
少女雑誌に少女スター。「少女」という言葉はもっと輝いていた
ヨーカンやバナナ、メロン。おやつの分け方でよく兄弟喧嘩になった
「アンポンタン」に「しみったれ」。威勢のいい東京言葉も通用しなくなった
蚊が多かった昔の夏に蚊帳は必需品だった
夏祭りの最大の楽しみは縁日ならではのおもちゃだった
都電のことを昔は“チンチン電車”と呼んでいた
食堂車で車窓の風景を味わう。いまではかなわない旅の楽しさだ
ビリー・ホリディをぜんまい式の蓄音機で初めて聴いた
一九六一年、十八歳。毎日毎日ジャズ喫茶で過ごしていた
ダンス好きで賑わった、キャバレー独得の喧騒もいまはない
走る都電背景に東京タワー。まさに昭和三十年代の風景だった
原っぱに巨大なテントが張られ、サーカスはどこからともなくやって来た
街の風物詩だった虫売り屋さん。夜鳴く虫の声は涼しげだった
防火バケツの氷、霜柱……季節と向き合う楽しさを思い出したい
病人が家にいる。ごく普通の風景として、それはあった
生まれ育った漁師町。いなせな、この土地でぼくはいろんなことを学んだ

著者等紹介

奥成達[オクナリタツ]
昭和17年、東京都品川生まれ。詩人、エッセイスト。青山学院大学文学部講師

ながたはるみ[ナガタハルミ]
長崎県出身。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

12
昭和39年に小学校に入学した私は、昭和30年代を振り返ることができる最後の世代だと思う。戦中生まれの著者とは世代の隔たりは大きいが、トンボやヤンマを追った原っぱの思い出や蚊帳を吊って寝た夏の夜など同じ体験も重なる。おそらくそこに共通したのは高度成長期の昭和30年代は住環境がまだ発達途上にあった時代背景によるものではないかと思う。宅地造成が進み原っぱが消え、窓がサッシに変わったのは昭和40年代以降であった。今思えば、そうした変化にリアルタイムで立ち会うことができただけでも時代の証人として得をした気分である。2021/09/03

まおまお

4
昭和19年ごろ流行った子どもの遊びや囃子や迷信の幾つかは、わたしが子どものころにも身に覚えがある。それから家の中にも伏せった病人がいた。昔の日本の家にはそういう「死」があたりまえにあったようだ。空に向かって口をあけて降る雪や雨がお砂糖だったらいいのにね、とか、冬の朝の防火バケツの薄氷に感心したりしたものだけれども、わたしは昭和19年生まれではない、と心の中で繰り返しました。2014/02/27

あや

3
他者の著作を多く引用しつつ、昭和30年の暮らしを語る。基本的な説明が少なめなことと最近ではどうなっているのかわからないという記述が繰り返されることもあって、現代の若者に向けてと言うよりは、同世代と偲ぶための本のように感じた。2022/04/21

カネコ

2
2013/01/13

prefabjubilo

1
昭和の懐かしい風景が、至る所にありました。2021/11/11

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