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パレスチナ

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  • サイズ B5判/ページ数 285p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784900963375
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C0095

内容説明

ジョー・サッコは1991‐92年にかけてイスラエルの占領地であるヨルダン川西岸地区やガザ地区で2か月間を過ごした。折しもパレスチナ人のあいだから自然に起きたといわれる第1次インティファーダ(民衆蜂起)の時である。紛争の最前線で彼は、拷問を受けたパレスチナ人から観光気分のイスラエル人まで、さまざまなインタビューをこころみる。そしてパレスチナ人から堰をきったように語られる苛酷な事実をリポートしていく。

目次

カイロ
行きあう人びと
故郷
目撃者の目
キドロン・ヴァリー
タクシー
公傷と私傷(ナブルスで)
ドクター、続けて
ヘブロン
「思い出させて」
千のことば
バケツ
1日だけの兄弟
サブローはどこ?
アンサール3
おだやかな圧力 その1
パレスチナ人のジョーク
タフな者と死ぬ者
おだやかな圧力 その2
ラマラ
シカゴ
特ダネを得る
女性たち
ヒジャーブ
でも、ぼくもやっぱり男
難民ランド
部屋のなかで
法律
ブラック・コーヒー
外出禁止下の子どもたち
トマト
ガザの街まで1シェケル
エドワード・サイード
ジャバリア
男たち その1
男たち その2
男たち その3
男たち その4
障害者たち
巻きもどし
巡礼
別の視点
テルアヴィブ
幸運な再会
砂糖
ナブルス
検問
ジェニン
雨のなかの少年

著者等紹介

サッコ,ジョー[サッコ,ジョー][Sacco,Joe]
1960年、マルタ島生まれのアメリカ人。オレゴン大学でジャーナリズムを学ぶ。『パレスチナ』で1996年アメリカ図書賞を受賞。また、ボスニア紛争を描いた『安全地帯ゴラズデ』で2001年のウィル・アイズナー賞を受賞するなど、“コミックス・ジャーナリズム”という分野のパイオニアとなっている

小野耕世[オノコウセイ]
1939年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。アメリカのみならず、アジアやヨーロッパのコミックスの紹介や翻訳を続ける。映画評論家としても活躍中。2006年、第10回手塚治虫文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

34
新刊コーナーから。このコミック、ずいぶん前にアメリカかフランスで英語で読んだ気がして手に取りました。うん、原著は2001年出版です。あれから状況は悪化する一方で、シリアやウクライナへと人々の意識が移っていく中忘れられた土地になりつつある気がするパレスチナ。混乱する当時の日常が紙面からそのまま伝わってきます。読みにくく、救いがなく、分裂と暴力とあきらめの日々。貧しく影響力のない人たちの側に立ち、彼らの苦しみを描写し続けている作者を尊敬します。2023/04/24

Maiラピ

18
「コミック・ジャーナリスト」のジョー・サッコが1991~92年にイスラエルの占領地区に滞在しパレスチナ人を直に取材して、描かれたマンガ。週刊ブックレビューで漫画家の小林エリカさんの紹介本。何度も挫折しそうになりながら読了。何か出来るわけではないけど、同じ地球に住む人として、この惑星で起こってることについて知ることや考えることは必要だと思う。『そう僕らはみんな平和を望んでいる。それがなんであろうとね。でも平和もまた違ったことを意味している。平和を想像したい人たちが同じイメージをもってるわけじゃない』2011/10/09

こうすけ

5
ルポルタージュ・コミックの代表作。 漫画として面白いというより、世界にはこういう現実があるということを教えてくれる。あくまで第三者・聞き手としての視点を貫こうとしているところが押し付けがましくなくて良い。 これを読んでから関心を持ち、イスラエル・パレスチナに旅行に行った。それぐらい求心力がある作品。

チェコ

5
エドワード・サイードが序文。パレスチナやエルサレムの情景が目に浮かぶように描かれていた。2016/10/09

印度 洋一郎

2
90年代初頭に作者が、ヨルダン河西岸やガザといったパレスチナ人居住地域に滞在して取材した模様をコミック化した、いわゆる"コミック・ジャーナリズム"の代表的作品。余り外部に伝わって来る事の無いパレスチナ人の置かれた現状(20年ほど前の状況だが、余り変わっていないらしい)は、正に「見捨てられた民」。日常的なイスラエル軍やユダヤ人入植者の襲撃、逮捕、投獄、慢性的失業と安心出来る瞬間が無い状態で何十年も暮らしているのだ。パレスチナ内部の問題やユダヤ人の意見も合わせて描かれていて、絶望的な読後感が残った。2011/12/25

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