内容説明
ジョー・サッコは1991‐92年にかけてイスラエルの占領地であるヨルダン川西岸地区やガザ地区で2か月間を過ごした。折しもパレスチナ人のあいだから自然に起きたといわれる第1次インティファーダ(民衆蜂起)の時である。紛争の最前線で彼は、拷問を受けたパレスチナ人から観光気分のイスラエル人まで、さまざまなインタビューをこころみる。そしてパレスチナ人から堰をきったように語られる苛酷な事実をリポートしていく。
目次
カイロ
行きあう人びと
故郷
目撃者の目
キドロン・ヴァリー
タクシー
公傷と私傷(ナブルスで)
ドクター、続けて
ヘブロン
「思い出させて」
千のことば
バケツ
1日だけの兄弟
サブローはどこ?
アンサール3
おだやかな圧力 その1
パレスチナ人のジョーク
タフな者と死ぬ者
おだやかな圧力 その2
ラマラ
シカゴ
特ダネを得る
女性たち
ヒジャーブ
でも、ぼくもやっぱり男
難民ランド
部屋のなかで
法律
ブラック・コーヒー
外出禁止下の子どもたち
トマト
ガザの街まで1シェケル
エドワード・サイード
ジャバリア
男たち その1
男たち その2
男たち その3
男たち その4
障害者たち
巻きもどし
巡礼
別の視点
テルアヴィブ
幸運な再会
砂糖
ナブルス
検問
ジェニン
雨のなかの少年
著者等紹介
サッコ,ジョー[サッコ,ジョー][Sacco,Joe]
1960年、マルタ島生まれのアメリカ人。オレゴン大学でジャーナリズムを学ぶ。『パレスチナ』で1996年アメリカ図書賞を受賞。また、ボスニア紛争を描いた『安全地帯ゴラズデ』で2001年のウィル・アイズナー賞を受賞するなど、“コミックス・ジャーナリズム”という分野のパイオニアとなっている
小野耕世[オノコウセイ]
1939年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。アメリカのみならず、アジアやヨーロッパのコミックスの紹介や翻訳を続ける。映画評論家としても活躍中。2006年、第10回手塚治虫文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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