新米副知事オタオタ日記

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784900918702
  • NDC分類 318.235
  • Cコード C0031

出版社内容情報

“よくもまあ、毎日いろいろなことが起きるものだ…”林野の世界を歩いてきた元・山官が、地方行政に目を白黒!
国内初のBSE、ゴミ不法投棄、成田空港や三番瀬、財政危機…「日本の縮図」とも言われる千葉県で、注目の堂本県政の副知事として東奔西走の日々を綴った3年間の実録。

プロローグ●運命とはわからぬもの

1●堂本県政 怒濤の船出
成田空港やディズニーシーだけが千葉ではないのだ
深夜のゴミ不法投棄パトロール隊に同行
国内初のBSE!? 酪農発祥県のプライドをどう守る
最近注目を集める「東葛テクノプラザ」って何だ!?
千葉モノレール路線延長に県が「待った!」
56の外郭団体にメス。腹をくくって臨む行政改革
堂本知事と夜の成田へ…あまりの騒音に絶句
ニューイヤーカウントダウン with ミッキー
環境省が何と言おうと、やるべきことはやるのだ
過去最大の緊縮予算。キーワードは女性の視点だ
利根川とくればやっぱり「川歩き」でしょ!
若者が行動する時代…さあ、日本の未来はどうなる?
寄稿●異能の人/元毎日新聞千葉支局長 倉重篤郎

2●とことん現場主義なのだ
職員の26パーセントが異動。悩みに悩んだ人事で新年度へ
BSE問題は危機管理の絶好の教材だ
ヤッシーの「車座」とはひと味違う「千葉なの花県民会議」
発展か保全か…。埋め立て問題で揺れる三番瀬へ
三番瀬円卓会議は千葉デモクラシーの試金石なのだ
財政再建団体に転落なんて絶対ダメよ!
4県知事、衛星対談で「本知事の元気の秘密は「健康手帳」にあり
「森の癒し」を新しい林業に。森林インストラクターの挑戦
ゴルフ場から都市緑化まで、芝のことなら千葉におまかせ
大成功の全国植樹祭。長野からの“菜の花救援”に感謝
行政暴力対策室は、不正に立ち向かう県庁マンのシンボルだ
国がやらなきゃ県がやる。急げ!経済対策
和田漁港でクジラ解体のド迫力に息を飲む!
納税をめざすチャレンジドたちの熱き思いに感動
木材チップから出火相次ぐ。建設リサイクル法に欠陥あり!
もたつく国を後目に1都3県でディーゼル排ガス規制
クールな高校生ゴルファーに副知事タジタジ
利根川歩きゴールへ。旅の総括は「ゴミ対策に蛮勇を!」

エピローグ●子どもたちに、豊かな郷土を引き継ぐために
一、県土の秩序ある利用
二、住空間の再整備
三、多様な産業振興への夢
四、外国人就労者との共存共栄
五、コミュニティ的発想での施設整備
六、教育に活力を

あとがき

プロローグ●運命とはわからぬもの

 平成13年3月25日、この日に第16回千葉県知事選挙が行われた。私は間もなく去る予定の長野市にある国の公務員宿舎で、役人生活31年を振り返り、「もうこれで長かった引っ越し生活も終わりにしたいものだな」と思いつつ、選挙速報を流すであろうNHKテレビを気にしていた。開票とほぼ同時に当確を出すというシラケタ選挙が最近よくあるが、この日は違っていた。午後10時近くになっても何の音沙汰もない。気になって千葉県選管の電話速報を聞くが、8時現在の投票状況が間延びしたように流れるだけである。
「いったいどうなっているんだろう。ダメかもしれないな、何て言ってあげたらいいんだろう。しかし、こんなに結果が出るのが遅いのは、競っているからじゃないかな。まだまだ諦めるのは早い!」などと自分に言い聞かせながら、さらに待つこと1時間余り。11時10分過ぎでなかったろうか。「千葉県知事選挙速報堂本暁子当選確実」のテロップが流れた。
「お母さん、やったぜ堂本さん!」
 直ちに携帯電話をつなぐ。最初に入ってきたのは堂本さんの声ではなく、選挙事務所で歓声を上げている応援の方々の大きな声であった。
「おめでとう堂期の選択を慎重にすべき」とのより現実的な対応にも耳を傾けてくれた当時の議員には、今でも感謝している。
 平成12年に入ると、堂本さんは13年7月に予定されていた参議院選挙の準備に向けて動き出した。長野県小諸市の自宅を拠点に、しばしば県内各地を訪問していたのである。当時、私は長野市にある林野庁の出先機関の責任者を務めており、私が蕎麦道場の修行で身につけた手打ち蕎麦を囲み、堂本さん、C・W・ニコルらと豊かな長野の自然環境を肴に懇親を深めたものである。

 そんな堂本さんに千葉から知事選へのラブコールがあったのは、平成12年の秋も深まったころだと記憶している。当初は辞退していたものの、年を越してからの更なる強い要請のなかで、天命と決断したと伺っている。私自身も一身上の理由から退職を決めていたが、「堂本さんのためなら何でもお手伝いしますよ」と軽い気持ちで3月25日を迎えていたのである。
 それからが大変であった。4月1日付の退職日を迎えても、自分自身の第二の職場の行き先を誰にも言えないのである。副知事・出納長など地方公務員の特別職は、議会の承認が必要で、千葉県議会は4月20日に臨時議会を開いて、副知事の人事案件を処理す

千葉県民へ、地方行政に携わるすべての人へ。

内容説明

林野の世界を歩いてきた元山官が地方行政に目を白黒!注目を集める堂本千葉県政の副知事として東奔西走の日々をつづった3年間の実録。

目次

1 堂本県政怒涛の船出(成田空港やディズニーシーだけが千葉ではないのだ;深夜のゴミ不法投棄パトロール隊に同行;国内初のBSE!?酪農発祥県のプライドをどう守る ほか)
2 とことん現場主義なのだ(職員の26パーセントが異動。悩みに悩んだ人事で新年度へ;BSE問題は危機管理の絶好の教材だ;ヤッシーの「車座」とはひと味違う「千葉なの花県民会議」 ほか)
3 国がやらなきゃ俺らがやるぜ!(堂本知事の元気の秘密は「健康手帳」にあり;「森の癒し」を新しい林業に。森林インストラクターの挑戦;ゴルフ場から都市緑化まで、芝のことなら千葉におまかせ ほか)

著者等紹介

大槻幸一郎[オオツキコウイチロウ]
千葉県副知事。1948年(昭和23年)新潟県湯之谷村生まれ。1970年から農林水産省林野庁に勤務。知床半島や白神山地で「森林の伐採か保護か」の問題に直面。多額の借金を抱えた国有林の改革では労使交渉の矢面を担当。1998年中部森林管理局長。2001年退官後、現職
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感想・レビュー

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ヤギ郎

12
2001年から千葉県知事を務めた堂本暁子のもとで、副知事を担当した筆者によるエッセイ集。千葉県・堂本県政の裏話やこぼれ話が収められている。林野庁中部森林管理局局長を退官した著者は、堂本県政がはじまると同時に副知事に抜擢される。事務方の長として、市民の声を聞く県役人として、国と交渉する県の代表として、さまざまな場面に遭遇した時の思いがつらつらと書かれている。人口600万人を抱える千葉県を舞台にした、副知事の日記。2020/06/18

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