内容説明
社頭で、あるいは歌合で神々に奉納された神祇歌。時代をこえて胸打つ中世人の祈りを読み解く。
目次
第1章 中世神道と和歌―神祇歌誕生への道筋(中世神道の概観;中世の敬神思想の興隆;神道と和歌の歴史)
第2章 神祇歌―中世歌人の神々への祈り(中世の和歌とその時代背景;後鳥羽院の新古今和歌集;新古今和歌集の神祇歌について;神祇歌にあらわれた中世の神観念;中世の神祇関係歌合;中性歌集における神祇歌の部立;英邁なる後鳥羽院;神祇歌の歌人たち;結論)
著者等紹介
豊岡繁[トヨオカシゲル]
大正12年4月17日、韓国釜山近くの密陽に生まれる。旧姓秦。昭和2年ごろ、父退職のため郷里の大分県国東町に帰国。昭和20年6月、陸軍士官学校卒業(58期生)、関東軍(満州)へ。同年8月15日終戦、11月ソ連抑留、中央アジア(カスピ海沿岸)クラスノボドスクで重労働。23年夏復員、日本に帰国。昭和25年、大分市松岡御手洗神社宮司の豊岡家に養子。27年臼杵市中学校に代用教員として勤務、併せて神職となる。昭和37年から大分県立上野丘高校勤務。大分県立鶴崎工業高校を経て、私立大分高校教諭を最後に48年退職。この間、各種講習会、日本大学通信教育を受講して中・高教員資格1級免許状まで修得。現場での実践記録が認められ、県教育長賞等を再三受賞。この外、NHK高校通信講座について教師の立場からの実践記録の募集に応募して全国2位となり、東京上野の文化会館にて表彰。神職免許も2級上まで修得、各種研修を受け指導神職研究(獅子の会)を修了。昭和48年以降は神職一筋の道(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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