内容説明
津本陽氏『獅子の系譜』の底本となった著者の名作『井伊軍志』の要部を収録。更に新発見の甲冑写真や大幅な加筆新稿を加えた研究者・愛好家待望の「赤備え」決定版。武田(飯富・山縣・内藤・小幡)、真田、井伊の赤備えから真田陣・関ヶ原の戦・大坂両陣、武田・井伊の軍法・軍制、井伊直政・直孝家臣団まで満載。
目次
序章 「赤備え」とは
第1章 武田の赤備え(軍団の構成と武備の概要;武田流の軍法;武田の赤備え;真田の赤備え)
第2章 井伊の赤備え(侍大将井伊直政と附属の臣僚群;井伊の赤備え;井伊の赤備えの一般的形態と直政の武装;井伊軍法の制定;関ヶ原の戦;大阪両陣;井伊家の軍制と藩軍編成;赤甲髄録)
付録 希代の軍師岡本半介(半介の逸話;文武両道の達人半介の事蹟;半介の上泉流兵法;半介の故地を訪ねて;軍師半介;半介の余技)
著者等紹介
井伊達夫[イイタツオ]
旧姓・中村。昭和17年(1942)、滋賀県彦根市上新屋敷に生まれる。若年より、井伊家の武具や文書史料の研究に従事。彦根藩史及び井伊家の軍制と武装を専門に考究する。また、日本の歴史と甲冑刀剣、あるいはそれにまつわる史話伝承を採集、考証する。彦根藩史の生き字引的存在で当世具足鑑定の第一人者。実戦刀術、古流兵法研究家。KBS近畿放送滋賀局にて15年間「歴史裏話あれこれ」を執筆、放送する。「彦根藩甲冑史料研究所」「日本甲冑研究交歓会」「甲刀倶楽部」等、数々の甲冑武具関係団体を主宰。また、甲冑武具専門審査団体「日本甲冑史学研究会」創設に参画。会長兼主任鑑定員となる。平成17年(2005)、井伊家の名跡を相承、旧与板藩主井伊家十八代となる。これを機に、「京都井伊美術館」を開設、館長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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