内容説明
『功殻機動隊S.A.C.』シリーズの監督・神山健治が企画開発から仕上げにいたる映画作りの全工程を具体的に解き明かす。
目次
映画がエンターテイニングするために
企画書を出してわかったこと
「良い脚本」とはなにか?
「演出」とは何か?
「演出意図」とはなにか
「演出の腕」を上げるには
最後の最後で作品を救う方法
実写とアニメの差異
映画は撮れたのか?
総括として
補講
特別対談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
6
創作において、色々ヒントをもらった。とくに演出と、企画について。映画の構造の話は、ぐいぐい引き込まれた。なにより、映画を愛する真摯でときどきお茶目な神山さんの思考に触れられて、元気がでた。押井さんが、元気出たとか、参ると言っているのも微笑ましい。神山さん、がんばれ~!自分もがんばりますwミュンヘンとナイロビの蜂は見てみようと思う。2013/07/28
flat
5
クリエーター側からの映画制作論。監督の役割というのは一つの映画を作るというプロジェクト管理そのものだなぁと思いながら読んだ。映画監督というのは自分の中のビジョンを具現化するにあたって如何に優秀な人間を集め、且つ人材達の力を発揮させるのかが肝になるのかもしれない。2017/02/03
ハンギ
4
神山健治さんの半生とか、映画観が出ている本。アニメの企画はいろんな人が乗る入れ物だ、みたいな話とかわかりやすかった。企画を通して、有能な人を集めて、制作へと結びつけるのが、プロデューサーの役割なのだろう。そして役割が違うので、監督、プロデューサーのそれぞれ、やりたいことが少しずつズレるということも理解できる。盲点だったのは、作品を作る上で、お客さんというか、観客の存在が僕のなかでおざなりになっているのが分かって良かったです。神山さんは分析的なので、考え方がとても重宝しました。2017/02/02
三歩
2
『精霊の守り人』『攻殻機動隊S.A.C』の神山健治監督が何を考えて映画を作っているのか。その思考の一端に触れることができる。映画の構造の話、企画についての話、そして最後の押井守監督との師弟対談(!)と、とても興味深い。芸術で映画と一番似ているのは音楽、という考え方は読んでいてなる程なと。全体的にとても面白かった!これからも神山健治監督の作品を楽しみにしています。2017/01/04
tasuku
2
こういうクリエイターの人達が書く本が意外にも好きだったのか、それとも神山健治監督の話が面白いのか。多分どっちもやと思う。2012/11/14




