内容説明
もう我慢ならない。志ある者よ、この指にとまってくれ。ニッポンたばこ党結成を宣言する!『あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう』はいい。『喫煙マナーをまもりましょう』はいい。が、しかし、中毒患者呼ばわりは許せない。たばこの煙が迷惑なら、迷惑と抗議すればよろしい。が、しかし、ケンとは何だ。ケンとは…。「嫌煙権」を言うなら、「喫煙権」はどうなる?ん?「天下り権」「組織防衛権」「不倫権」「援助交際権」「お受験権」…?これぞまさしく、世紀末ケンケンの笑い。たばこ問題を突きつめて行くと、今の世の中をイヤーな感じにしているものの正体が、ありありと見えてくるのだ!エゴを粉飾する偽善の正体が。
目次
もっともらしくプロローグ―紫煙よ永遠なれ!
昭和初年代―幼少時の「ゴールデンバット」は庶民の原風景だった
昭和10年代―生まれて初めて吸った「朝日」と大東亜戦争
昭和20年代(焼跡闇市、何処の国のタバコだったか「ピース」;日本専売公社成立と戦後民主主義)
昭和30年代―もはや戦後ではない「ハイライト」
昭和40年代―経済成長 新時代来る「セブンスター」族の出現
昭和50年代―我が銘柄放浪・落花の雪に踏み迷ふ
昭和60年代―アメリカたばこと中国たばこの哲学
もっともらしくエピローグ 愛煙と嫌煙―苔のむすまで