内容説明
アララギ派の代表的歌人で文化勲章受章者でもある土屋文明。彼はまた篤学の万葉研究家でもあった。永年の実地踏査をふまえ、歌詠みとしての視点から万葉歌をあくまで文学作品としてとらえ、一般読者のためにやさしく説いたのが本書である。現代人にこそ読み継がれるべき名著、ここに初めて単行本化。
目次
万葉集理解のために(万葉集とはどんな書物か;万葉の時代;万葉の作者;万葉集の何が現代につながるか;注釈書)
万葉名歌(古代・飛鳥時代;飛鳥・藤原時代;奈良朝前期;天平時代;年代不明(人磨歌集・古歌集・東歌他))
著者等紹介
土屋文明[ツチヤブンメイ]
明治23年、群馬県に生れる。高崎中学時代に短歌を作り始める。中学卒業と同時に歌人の伊藤左千夫をたよって上京、短歌雑誌「アララギ」に参加する。一高を経て東京帝大哲学科を卒業し、一時、長野県において教育に専念。その後「アララギ」の編集責任者となり、写実主義短歌の推進者として活躍する。幾つもの歌集の他、歌論集及び万葉研究書を刊行している。昭和61年には文化勲章を受章する
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