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内容説明
血わき肉おどる、豪傑たちの鬼退治。日本画の実力派と児童文学の新鋭が創った、美術本として大人も楽しめる、京の歴史絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Smileえっちゃん
48
絵に誘われ借りた図書館本。丹波の大江山に酒呑童子と呼ばれる鬼がすんでいた、から始まるおはなし。夜になると、空を飛んで都を襲い、女たちをさらって行く。池田中納言の姫もさらわれた。源頼光と豪傑たちが鬼退治に出かけ、神々の化身に助けられめでたしめでたし。けど、酔った鬼の打ち明け話、鬼になるほどの事があったのでしょうか。 日本画家の下村良之助さんの絵、迫力があって素晴らしいですね。2023/07/14
ヒラP@ehon.gohon
26
酒呑童子の退治物語ですが、絵にとても迫力を感じました。 退治に向かう源頼光たちは、一様に能面を被ったような独特の顔で、現実とは異質の世界に入り込んだような気になります。 鬼たちもとても悪人面な上に、酒呑童子の顔には、飲み込まれるような迫力があります。 登場人物たちのあくの強さに、お話がとても重いものに感じられました。2021/07/18
遠い日
20
酒呑童子、言わずと知れた京の大江山の鬼。迫力ある下村良之介氏の絵がすばらしい。ページの片隅には英文も付されている。人をさらい、夜な夜な悪事を働く鬼を退治しに行く強者たち。神の化身を始めとする助けを得て、鬼を打ち取るシーンはまるで舞台をみているかのような迫力だ。この恐ろしさが、物語に奥行きを与えている。2016/03/03
Nori Shamp
20
カバー絵の真っ赤な鬼の顔、金色に輝く目は本当に恐ろしい。人をうらむあまりに鬼と化した悲しい人間の話。人をうらむ心は人を鬼にしてしまう。最後に掲げられた鬼の首の表情が鬼と化した苦悩を語っているようにも思えました。怖いけれど、千代紙をふんだんに使った絵はとても美しいです。子どもが小さい頃にこの本と出会っていれば間違いなく、いう事をきかない時に持ちだす「奥の手」の一冊になっていただろうなぁ~。ちなみに長男への「奥の手」は、おかあさんといっしょの「じゃじゃまる」のぬいぐるみでしたけどね^^*2012/03/01
pocco@灯れ松明の火
20
図書館(節分):村に災いを起した鬼。鬼退治に向かう山伏達。>>神社仏閣にいる酒呑童子さんってどんな方?下村さんの絵は人の形相が、ハンパなく怖い。節分に、小学生対象でお薦め。(絵、こわいよぉ!夜に読まないでね)2012/01/15