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内容説明
帝と更衣の悲恋、そして輝く皇子「光源氏」の誕生。日本画の実力派と児童文学の新鋭が創った、美術本として大人も楽しめる、京の歴史絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
68
<亰の絵本>シリーズ。「源氏物語」から桐壺の巻。畠中光享の日本画と石井睦美の現代語訳と英訳がコラボしていて美しい絵本。源氏の君が12歳で元服するまでのお話し。帝の桐壺への愛着が高じて、ついに桐壺の更衣は死に至る。弘徽殿の第一皇子が東宮になり、若宮は臣下の身分となった。光る君は、亡き母に似た藤壺の女御に思いを募らせるが、左大臣の姫君、葵の上と結婚式を挙げたのでした。監修:梅原猛・上田正昭。2020/02/08
けろりん
54
簡明な英対訳つきの大判絵本です。石井睦美さんの美しい現代語訳の『源氏物語・桐壺』を畠中光享画伯の流れるような美麗な線描と優美な色彩の装画が彩ります。2021/03/31
ヒラP@ehon.gohon
23
源氏物語の始まりの部分を絵本にした作品です。現代語訳とか児童用の簡略版もあるので、文章そのものに違和感はないのですが、絵本となると、源氏絵巻のような世界と隔絶感があります。 桐壺の女御や帝の描き方については時代感が有るのですが、物語の主人公となる光源氏については、どうしても自分の思い描くイメージが邪魔してしまいました。 全巻が絵本化されると完成する人物像ですね。 大人の絵本だと思います。2021/02/12
栗羊羹
13
慣れない環境で苦労しながら、後の光源氏を生み、亡くなってしまった桐壺の更衣。12歳で元服、葵の上と結婚…義理の母に想いを寄せ始める。高校の古文では紫の上と出会うところから、だったか… なぜ授業の古文って、あんなにつまらなかったのか?今なら繰り返し、しんみりしながら、何回でも読み返すことができます。ページ下に英訳があります。絵もやさしい線で描かれた姫君達から儚さがにじんできます。2019/11/09
はるま
10
読友さんのレビューを読んで予約をしました 素敵な絵本です 絵の著者は有名な方だそうです 舞台は源氏物語の第一帖の「桐壺」低い身分がために、周囲に妬まれいじめられるなかで帝の寵愛を受け、かの光源氏を産むんですね そんな母からの愛情を注がれることもなく本物語の主人公になっていくんですね 挿絵が綺麗で、ほんとにうっとりしました 何気にページ下段には、英語訳が載せてあるのが、なかなか粋な計らいでした 英語なんてあれだけ学んだ筈でも、自分の力になってないことにがっかりしてしまいました 外国人にはどう読まれるのかな?2021/04/17