日本人はなぜ終戦の日付をまちがえたのか―8月15日と9月2日の間のはかりしれない断層

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  • サイズ B6判/ページ数 223,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784900682535
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0031

内容説明

1945年9月2日、日本は降伏した。そして、国の隅々まで高度の規律を保ち、降伏条件を遂行した。だが日本人自身は、敗戦によって茫然自失に陥り、自尊心まで灰燼に帰したと錯覚してしまった…。戦時国際法の第一人者が読み解く「降伏」「戦争」「国際社会の現実」。

目次

第1章 日本は無条件降伏したのか
第2章 ドイツとイタリアの降伏
第3章 「降伏」とは何か
第4章 米国の特異な戦争終結方式
第5章 国際秩序と戦争
第6章 敗戦ショックが生んだ倒錯現象

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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近代を(あるいは近代国際社会の戦争に関する理念を)素朴に信奉しすぎているように見える。敵を殲滅するまで戦い続けるというのは「野蛮な」前近代のものではなくむしろ近代戦争の特徴なのではないか(p198他)。法的側面から見た日独伊それぞれの終戦の比較は参考になった。2015/06/19

MIRACLE

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日本の降伏とその特徴について、ドイツとイタリアとの比較をふまえて論じた本。(1)主権国家は主権平等であるので、戦争の降伏は一方的な行為ではなく、双務的な契約の形をとる(4頁)。(2)ゆえに、8月15日は日本がポツダム宣言受諾の意向を連合国に通告し、それを公表した日にすぎず、日本国の正式な降伏は日本代表と連合国代表が降伏文書に署名した9月2日である(同)。(3)また、日本の軍隊は無条件降伏したが、日本国の降伏は条件付きであった。しかし、米国は条件付き降伏文書の契約的性格を無視して、占領政策を進めた(6頁)。2025/01/17

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