感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
70
牧師や司祭向けの本なのでしょうね。クリスチャン・リーダシップのために必要なことを霊的側面から語っています。ミニストリーする者は、聖霊に満たされ、導く者であり、導かれる者であるということだと思います。全てのクリスチャンも祈り、仕え、時には導く者としてあるべきでしょう。聖書的リーダーシップは全てのキリスト者にとって必要なものなのだと感じました。2016/04/02
きゃんたか
20
ハーバード、イェールといった都会の名門校で一線を張ってきた司祭が、自らの聖職に燃え尽きを感じ、知的ハンディを抱えた青年の集う田舎の修道施設に移り住む。これまでの歩みで、いかに自分の能力を誇ろうとしてきたか。弱さや傷をひた隠しに隠し、誰をも信ぜずやり過ごしたか。自分の地位なぞお構い無く、剥き出しの感情をぶつける施設の者から、ナウエンは愛の本当の意味を教わる。イエスの貧しさに従うリーダーシップとは、成果主義の世の中で容易いことではない。冷えきった真冬の凍土に、春の日差しが優しく満ち溢れるような読後感であった。2018/01/26
tu-ta
3
牧師や司祭などのクリスチャン・リーダシップのための講義録。リーダシップどころか、クリスチャンでさえないぼくには縁もゆかりもなんの役にもたちそうにない本なのだけど、ラルシュリトリートの最中に立ち読みして、つい面白くて最後まで読んでしまった。ノートルダム、イェール、ハーバードで教えるとても有名な神学の先生だったノーウェンがラルシュで知的障害の人といっしょに暮らすことを選択して、そこで得られた知見もたくさん使って、「降りていくリーダシップ」「下降する生涯を選び取る指導者」を説く。2017/09/25
てっしー
0
仕える指導者論。牧師・司祭向けか。2011/12/02
ころりん
0
「荒野の誘惑」と「ガリラヤ湖でのペテロとの対話」を巡る、キリスト者のリーダーシップへのすばらしい講演。 能力を、承認を、コントロールを求めてあえぐ人間の悲惨さを描きつつ、そこから解き放つ、キリストの招きが静かに、力強く語られる。 30年前に読んだ時とは違う、しみじみと心に響くものがある。 確かに、「望んだ道とは違う最後に」連れて行かれているもの。 だけど、導かれてここに来たことを感謝する。 とはいえ、ナウエンの死後、バニエの性的虐待問題も明らかになった。 ノーと言うべき時もあることも痛感する。2024/12/05
-
- 和書
- サバンナの動物親子に学ぶ