内容説明
本著は、「ディアコニア」が歴史的にどう理解されてきたか、また現在どうみなされているか、そして、正教会、カトリック教会、改革教会の三つのキリスト教の伝統の中で、今後新たにどう受け止められていくのかについて分析を行っている。
目次
第1部 今日におけるディアコニア―非神学的動機と仕える務めの聖書的側面(人間の窮乏に対して私たちがいかに応答すべきかという問題に影響を及ぼすいくつかの要因;ディアコニア;執事;いくつかの歴史的視点;ディアコニア施設の必要性と危険性;群れのディアコニア)
第2部 いくつかの教派における教会のディアコニア(正教会のディアコニア―神への奉仕の後の人への奉仕;助祭職の回復?ローマ・カトリック教会における終身助祭職;改革教会における仕える務めへのアプローチ)
著者等紹介
クリンケン,ヤープ・ファン[クリンケン,ヤープファン][Klinken,Jaap van]
1927年オランダ北東部ドレンテ州生まれ。アムステルダム自由大学で開発経済学および開発社会学を学び、アムステルダム大学でインドネシア語と開発経済学を専攻した。1955年、フローニンゲン州改革教会社会活動財団の事務局長に就任し、教会・家庭・社会に関係する広範囲に及ぶディアコニアに従事した。1960年には改革派オランダ教会拡大ディアコニア局の初代事務局長に就任し、世界教会協議会の教会間援助局と協力しつつ、香港やパキスタンにおける中華系難民の支援を行ってきた。オランダ国内で執事の訓練にあたる一方、インドネシア、イラン、アフガニスタン、スリナム、ブラジル、キュラソー島などにおける国際的な援助活動に従事し、地球規模のディアコニアを展開した。改革派オランダ教会のディアコニアを長年牽引してきた先駆的存在である
小塩海平[コシオカイヘイ]
1966年静岡県に生まれる。現在、日本キリスト教会東京告白教会長老。東京農業大学国際農業開発学科教員
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